2017年のSUPER GT第2戦「FUJI GT500km RACE」。GT300クラスはNo.51JMS LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔)が逆転で優勝を飾った。
ポールポジションは開幕戦ウィナーのNo.4グッドスマイル初音ミクAMG。序盤から力強い走りを披露し後続をリードしていく。これに続いたのがNo.11GAINER TANAX AMG(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム)。開幕戦同様に、ここでもメルセデス勢がトップ争いを繰り広げる展開となったが、流れとしては終始4号車が有利。2014年以来となる開幕2連勝を目指し周回を重ねていく。
しかし、半分を経過したクラス61周目に左フロントタイヤがパンク。緊急ピットインを余儀なくされ、優勝争いから脱落してしまう。
そこから、11号車がトップに浮上。実は彼らもしばらく勝利から遠ざかっており、何としてもこのチャンスをものにしたいところ。しかし、異なる戦略で別の場所を走っていた51号車が、着実に追い上げを開始しており、両者の2回目のピットストップが終わった時点での位置関係に注目が集まった。
そして80周目にピットイン。今年からSUPER GTに本格参戦している坪井から今季チームを移籍した中山にバトンタッチ。なんと11号車の前でコース復帰に成功した。
最後は11号車も追い上げ、2秒を切る接近戦となったが、中山が最後まで踏ん張り、見事トップチェッカー。今季からリニューアルされたRC F GT3参戦2戦目で早くも勝利を挙げた。2位には11号車ゲイナーAMG、3位には予選でのタイム抹消や序盤のスピンなどから挽回してきたNo.33D’station Porsche(藤井誠暢/スヴェン・ミューラー)が入った。ちょうど藤井はこれがGT参戦100レース目ということで、記念すべき1戦にもなった。
すでにaprプリウスで何度も勝利を経験している中山だが、今回はチームを移籍し、後輩である坪井と組んでの勝利ということもあり、感慨深い表情。また坪井は、直前に参戦したスーパー耐久(ST-4クラス)と合わせてゴールデンウィーク戦2連勝を飾った。
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