2016年のSUPER GT(GT500クラス)に参戦するドラゴ モデューロ ホンダ レーシングは、来月開催される第7戦タイからドライバーラインナップ変更を発表。オリバー・ターベイが急きょチームを離脱し、今季全日本F3に参戦する牧野任祐を起用することになった。
マクラーレンの開発ドライバーも務める他、ル・マン24時間レースにも参戦するなど多種多彩なフィールドで活躍してきたターベイ。昨年からSUPER GTに参戦し、1年目からその才能を随所で発揮してきた。
今年はホンダ勢全体が序盤戦から苦しむレースが続いたが中盤になってスピードアップをみせ、第6戦鈴鹿1000kmでは予選Q1をトップ通過。Q2で武藤英紀がポールポジションを獲得。チーム初の予選トップという快挙の立役者にもなった。
決勝は残念ながらトラブルでリタイアとなったが、後半戦に向けてトップ争いに食い込む期待も高まっていただけに、今回の突然の離脱発表には関係者の間でも衝撃が走っている。
チームを率いる道上龍監督によると、兼務で参戦しているフォーミュラEに専念したいとのこと。ちょうど9月から2016-17シーズンが始まり、ターベイもNEXT EV Formula E Teamからの参戦が決まっている。
「ターベイ選手とは昨年のチーム立ち上げ時から一緒に戦ってきましたが、今回、Formula Eに専念したいという本人の意向を受け、ドライバーラインアップの変更を決断しました。ここまで一緒に戦ってきてくれたターベイ選手には非常に感謝しており、今後の活躍を期待しています」とリリースでコメントしている。
牧野は昨年、FIA-F4でランキング2位となり今年は全日本F3選手権に参戦。先日の鈴鹿1000kmではNo.2シンティアム・アップル・ロータスの第3ドライバーとして予選、決勝ともに力強い走りを見せていた。
その走りの評価もあってか、いきなりGT500への参戦チャンスをつかみ、武藤英紀とともに残り3レースに臨む。
今回の発表を受けて牧野は「国内モータースポーツのトップカテゴリーの一つであるGT500で戦えることをとても嬉しく思っており、今は少しでも早くマシンをドライブしたい気持ちで一杯です。レベルの高いライバルに囲まれ、自分にとってはとても大きな挑戦になりますが、道上監督やパートナーの武藤選手など、経験豊富な方々のアドバイスをよく聞きながら、自分の強みである「冷静な走り」を皆さんにお見せできるよう、全力でチャレンジしていきます」とリリースでコメント。初戦となるタイ・ブリーラムでの走りがどんなものになるのか、注目が集まる。
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