『撮影:SHIGE』
予選Q1から勝ち抜いた上位10台で争われたGT500クラスのスーパーラップは、EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴)が1分43秒699で今季初ポールポジションを獲得した。
午前中から大雨だった富士スピードウェイもスーパーラップが始まる頃から落ち着き、各車が浅溝のレインタイヤでタイムアタックに出かけた。
しかしトップバッターでタイムアタックに入ったウイダーHSV-010の小暮卓史は1コーナーでのブレーキングミスでコースオフ。雨は止んだものの、路面は以前と難しいウエットコンディション。各車ともに滑りやすい路面をタイムを出すために攻めていくアタックが多かった。
そんな中、8番目に出走したEPSON HSV-010は、中山がスーパーラップを担当。ハーフウエットの路面に強いダンロップタイヤの性能を余すところなく発揮して、1分43秒699をたたき出した。9番目に登場予定だったカルソニックIMPUL GT-R(松田次生/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)はトラブルによるエンジン交換のため、不出走。最後にMOTUL AUTECH GT-Rの本山哲が中山のタイムに挑んだが、1分44秒309で4番手タイムに終わり、EPSON HSV-010のポールポジションが決定した。
中嶋悟監督率いるNakajima Racingにとっては2009年第7戦(富士)以来、約2年半ぶりのポールポジションとなった。またアタックを担当した中山は自らのアタックで勝ち取ったポールポジションは、これが初めてとなる。「自分が担当したアタックでポールを決められて嬉しいです。午前中より雨は少なくなっていて、自分達にとって良い方にコンディションが変わってくれたのでミスなく攻めて、集中してアタックしました」と笑顔でコメント。予選Q1で2位タイムを記録した道上も「浅溝でアタックを続けて、後半になって良いタイムが出ました。スーパーラップに上手くつなげる事ができました」とコメント。
スーパーラップで少しでも有利に走れるよう、難しいコンディションで攻め続けた道上と、プレッシャーに負けず完璧なアタックを決めた中山。2人のチームワークが決まってのポールポジション獲得だった。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。