2016年のSUPER GT第6戦インターナショナル鈴鹿1000kmの開幕を明日に控えた鈴鹿サーキットで、LEXUS GAZOO Racingが2017年から導入予定の新型マシン「LC500」を発表した。
GT500クラスは2014年からDTMとの規則統一をしていく形で大幅に車両レギュレーションを変更。2013年のこの時期に3メーカーが揃ってマシンの発表を行った。2017年からの規則変更に合わせて各メーカーともマシンを一新する予定だが、その先陣をきってレクサス勢がいち早くマシンをお披露目する運びとなった。
今年までの車両はRC Fをベースとしていたが、新型マシンはレクサスの新しいフラッグシップクーペで来年春頃から発売予定のLC500をベースとしたものになっている。また今回はGT車両に加えて、ベースモデルのLC500も公開された。
「より鋭く、より優雅に」をキーワードとしており、RC Fと比べてもダイナミックでありながらすっきりとした外観になっているのが特徴的だ。
また発表会に参加したGTAの坂東正明会長は、主に2017年からの規則変更点について説明。メインは安全性の向上をテーマとしており、フロントスプリッター、リアディフューザー、リアウイングなどに細かな制限を設け、ダウンフォースは前年比約25%削減されるとのこと。さらにGT500車両はコックピット内に後部隔壁の設置を義務付け。これに伴いリアウインドウの素材もカーボンに変更することを認めている。
坂東会長は「2017年の特徴は、安全性のさらなる向上に焦点をあてた規則変更。GT500は年々スピードを増しており、各サーキットのコースレコードを更新しているのにQ1を突破できないほどのもの。まさに世界最速のツーリングカーレースであると自負しています。その一方で、行き過ぎたスピード競争がのちに大きな事故につながる懸念を抱いているのも事実。規則によってマニュファクチャラーやタイヤメーカーの技術進化に歯止めをかける考えはないが、今やGT500車両のコーナリングスピードは異次元の領域に入っていると言っても過言ではありません。そのため2017年車両の規則の見直しを図りました」とコメントした。
なお、このマシンは数日前に完成されたばかりとのこと。来月シェイクダウンを予定を行い、来年の開幕に向けてマシンをブラッシュアップしていくという。
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