2016年のSUPER GT第4戦SUGO。注目の公式予選は、まさかの波乱となった。
まず全15台が出走したQ1では、いつも通りセッション開始から各車が待機をしてタイミングを伺い、残り7分あたりからコースイン。いきなりコースレコードを破る勢いでタイムが塗り替えられる争いとなった。
しかし、ランキング首位のNo.1MOTUL AUTECH GT-RがSPアウトでクラッシュ。SPインを通過した際にアウト側のダートにタイヤを落としてしまい、そのままコントロールを失ってスポンジバリアに突っ込んでしまった。
幸い乗り込んでいたロニー・クインタレッリは自力でマシンを降りていたがセッションは赤旗中断に。審査団の協議の結果、残り時間57秒しかなかったこともあり、そのままQ1は終了となった。これにより、赤旗までに十分にタイムアタックできていなかったマシンが下位に沈み脱落。その中には午前の公式練習で好調だったNo.46S Road CRAFTSPORTS GT-Rも含まれていた。さらに6番手タイムを記録していたNo.12カルソニックインパルGT-Rも赤旗提示後にベストタイムを記録していたため、該当タイムは無効に。これで13番手となりノックアウト。No.24フォーラムエンジニアリングADVAN GT-Rも僅差でQ2進出圏内に進めず、なんと最強を誇っていた日産GT-R勢が全車Q1で姿を消す前代未聞の事態となった。
日産勢が不在となったQ2では、予想をはるかに上回り、1分10秒台のポールポジション争いに。その中で渾身の走りをみせ、1分10秒516と、他を圧倒するタイムをマーク。これにはほとんどのライバルもお手上げという感じだった。
しかし、それに挑んだのがSUGOを得意とするNo.17KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大。レベルアップしたマシンで果敢に攻めていき、1分10秒705まで更新。0.189秒差まで迫ったが、それ以上はタイムが出ずチェッカーフラッグ。WAKO’S RC Fが今季初ポールポジションを獲得した。2番手には17号車、3番手にはNo.38ZENT CERUMO RC Fが入った。
予選を終えてマシンを降りた大嶋は満面の笑み。「すごく緊張しましたが、120%攻め切れました」と渾身のアタックを興奮しながら振り返っていた。また脇阪寿一監督に取っても嬉しい初ポールポジション。「思いっきり行ってこいと送り出しました。彼の良さが存分に出たアタックだったと思います」とこちらも絵がをみせていた。
予想に反してGT-R勢が後方に沈んでしまった予選。明日の決勝はどんなレース展開になるのか、目が離せない。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。