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【SF】2016第3戦富士:残り5周での大逆転!オリベイラが得意の富士で今季初優勝
- 2016/7/18
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2016年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦富士。注目の決勝レースが富士スピードウェイで行われた。
昨日とは打って変わりドライコンディションとなったサーキット。3連休での開催とあって多くのファンで賑わった。
注目はなんといってもストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。先日の予選では雨の中で鮮やかな走りを見せポールポジションを獲得。一方、フロントローには第2戦岡山で優勝し勢いをつけてきた石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。2015年のGP2王者とSF王者がサイゼ列でスタートするという、ファンにとっては堪らないシチュエーションでレースが始まった。
しかしスタート直後の1コーナーは大混乱。バンドーンは好ダッシュを決める事ができず石浦をけん制しながら1コーナーへ。そこで頑張りすぎたバンドーンはブレーキを遅らせすぎタイヤをロック。オーバーランしてしまい順位を落とす。また石浦もオーバースピードでアウト側に飛び出てしまい後退を余儀なくされた。
その混乱の中でトップに立ったのがジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。序盤から後続を引き離しにかかろうとするが4周目にコースオフを喫してしまいタイムロス。これでトップに中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が立つ。序盤2戦は予選から苦戦を強いられていたが、ここ富士では力強い走りを披露。各ラップで0.3秒程度オリベイラを引き離しにかかっていく。
両者の差が3秒程度になった16周目、国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が1コーナーでスピン。1周目に小林可夢偉(SUNOCO TeamLeMans)と接触した影響でギアボックスが壊れ、それが原因でのスピンでコース上に立ち往生してしまった。これによりセーフティカーが導入。ちょうどピットストップウインドウも開いていた事から、各車が一斉にピットストップを行いピットレーンは大混乱。ほとんどのマシンがタイヤ交換せずに給油のみ。結局上位陣の順位はほぼ変わらないままレース再開となった。
中盤以降はトップ争いはこう着状態となったが、後方では各所では激しいバトルが勃発。スタートでのミスから4位に落ちたバンドーンは3位ベルトラン・バケット(NAKAJIMA RACING)に対し、再三にわたってチャンスを伺うが決め手を欠いてしまい順位を取り戻す事ができない。その後方の5番手争いも白熱。アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)が関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)を攻略しようとオーバーテイクボタンも駆使して並びかけるが、関口も一歩も引かずに応戦。何度もサイド・バイ・サイドのバトルを展開し、観客を沸かせた。
その一方、予選から何に乗れていなかった山本尚貴(TEAM無限)は駆動系トラブルが発生。ピットで修復作業後、コースに復帰するが完走扱いにならずノーポイント。国本と合わせてランキング1・2位が揃って0点で終わるという波乱の展開となった。
そしてレース後半。会場内を一番沸かせたのは関口だった。ロッテラーとバトルをしているうちに3位集団においつき、バケット攻略に手を焼いていたバンドーンを46周目のダンロップコーナーでインに飛び込みオーバーテイク。その隙をついてロッテラーも先行し、バンドーンは6番手に脱落。そのまま翌周には同じダンロップでバケットも攻略し関口は表彰台圏内の3番手に上がる。
3位集団には7番手のジェームス・ロシター(KONDO RACING)も加わり大バトルの様相となったが、48周目に入った1コーナーでバンドーンがスピン。減速時に突然ブレーキが壊れてしまったのだ。ポールポジションスタートで優勝も期待されたが、ここで悔しいリタイア。さらに一時は3位を争っていたバケットもトラブルでピットイン。マシンを降りてしまった。
終盤になって、上位陣の顔ぶれが目まぐるしく変わる中、トップ争いにも変化が。前半とは異なり、少しずつ一貴に接近していたオリベイラ。オーバーテイクボタンを使って1コーナーで攻めようとするがバンドーンのスピンで黄旗区間となっており一度はオーバーテイクを断念。それでも翌周に同じパターンで攻め込んで行き、残り5周の1コーナーでついにトップ奪還に成功。そのまま逃げ切って、嬉しい今季初優勝を飾った。2位には一貴、最後は悔しい結果とはなったものの彼も今季初表彰台。3位には関口が入りSF参戦3戦目で表彰台を飾った。
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