SUPER GTのGT300クラスに参戦するTeam Studieは3日、都内で2016年シーズンの体制発表会を開催。注目のM6 GT3もアンベールされた。
以前はグッドスマイルレーシングとともに組んで「初音ミクBMW」として参戦してたStudieは2014年からBMW JAPANとの強力タッグで「BMW Sports Trophy Team Studie」として参戦。BMWワークスドライバーのヨルグ・ミューラーとル・マン24時間レース優勝経験を持つ荒聖治を起用しライバルも恐れる強力ラインナップで参戦してきた。
今年はチーム名が「BMW Team Studie」に変更。ドイツのDTMなどで活躍するチームと同等レベルの「オフィシャルアウトソーシング・チーム」に昇格して参戦することになる。さらにマシンのカラーリングもBMWの限られたチームにしか許されないMストライプが大きく描かれたデザインになった。
ここまで本格的なものが揃うとついついワークス体制と口にしたくなるところだが、鈴木康昭代表は「ワークスチームの位置付けはメーカーによって定義が異なるので、僕個人的には“BMWのオフィシャルアウト・ソーシング”という位置付けだと思っております」と説明。いずれにしても、昨年以上にBMW JAPANを含めドイツ本国のBMWモータースポーツからのサポート体制、協力体制がより充実したものになっていくと思われる。
さらにチームのスポンサーも今年は変更が入っており、新たなメインスポンサーとしてイスラエルのコスメブランド「SABON」が加入。昨年までのシュタイフとともにWメインスポンサーという新しい形が取られている。
そして気になるドライバーズラインナップは引き続きヨルグ・ミューラーと荒聖治のコンビ。ミューラーは、このM6 GT3のテスト開発にも携わり、先日も(Studieとは別に)デリバリー用に組み立てられたマシンのシェイクダウンを担当しており、まさにM6 GT3を知り尽くしているチームにとって強力な助っ人だ。気になるマシンの戦闘力に関しては「やっぱりBoP(性能調整)がどうなるかで大きく変わってくると思うけど、この前のデイトナ24時間でも大きなトラブルなく走れていたので、完成度としては非常に高いと思う」とコメント。一方の荒は先日富士スピードウェイでシェイクダウンを担当。BMW Motorsportからの細かいテストメニューをこなすのがメインだったというが「この大きさを全く感じさせないくらいシャープな動きをして、すぐに感覚を掴むことができた。BMWの哲学が全て注ぎ込まれた素晴らしいマシン」と早くも手応えを掴んでいる様子だった。
鈴木代表は今季の目標について「まずは昨年、一昨年で成し遂げられなかった初勝利を目指したい」と力強くコメント。今年はすでに各ライバルも新しいGT3マシン投入を表明しており、さらに激しい争いが予想されるGT300。その中でも、今年のTeam Studieは最も手強いチームとなるかもしれない。
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