【SGT】TeamUKYO体制発表で、ついに初音ミクAMG GT3の実車が初公開！

　2月14日、千葉県にあるイオンモール幕張新都心でTeamUKYOの2016新体制発表会が行われ、片山右京氏も監督として携わるグッドスマイル・レーシングの新マシンと実車カラーリングがお披露目された。

　この日は元F1ドライバーで、現在は自転車競技でも活躍する「TeamUKYO」の2016年体制発表。TeamUKYO代表を務める一方で、GT300のGSR with TeamUKYOの監督も務める片山氏。今回は2016年モデルの新マシンとカラーリングのアンベールも合わせて行われた。

　本来ならグッドスマイル・レーシングが毎回決起集会を行っているワンダーフェスティバル［冬］でマシンのカラーリングが公開される予定だった。今年も2月7日に幕張メッセで開催されたのだが、肝心のマシンが日本に届くのが遅れてしまうという事態が発生。エントラント代表の安藝貴範氏も直前までマシンが届くように調整したが、残念ながら会場に間に合うことはなかった。

　そこで、急きょTeamUKYOの体制発表の場でアンベールが行われる事に。会場にはメルセデス渾身のニューGT3マシン「Mercedes-AMG GT3」がベールをかけた状態で用意され、発表会前からチームを長年支えてきた個人スポンサーをはじめ、初音ミク号を応援するファンが、その瞬間を期待してマシンを囲むような形で待っていた。

　そしていよいよアンベール。この日は谷口信輝は都合のため参加できなかったが片岡龍也とレースクイーンの山村ケレールさん、水谷望愛さんももかけつけ、ファンに見守られながら注目のアンベール。今年はAMG GT3のフロントボンネットと両サイドドアに大きくレーシング・ミク2016が描かれるデザインとなった。

　昨年はBMW Z4 GT3からメルセデス SLS GT3にマシンを変更し、2014年に続く連覇を目指したが性能調整の影響で思わぬ苦戦を強いられ、ランキング11位に。アンベール後、ステージに登壇した3名は集まった報道陣とファンに向け、改めて「チャンピオン奪還」を約束。今年のテーマである”急いで走る”を重視した戦略で戦うことを誓った。

　注目のSUPER GT2016シーズンは4月9・10日の岡山国際サーキットで開幕。今年はFIA-GT3車両が揃って入れ替わる珍しいシーズンにもなっており、例年以上に注目が集まっている。その中で、ヨーロッパでも「速い」と噂のAMG GT3を手にしたGSR。また「速い初音ミク」が帰ってくるのか、大注目だ。

吉田知弘（Tomohiro Yoshita）

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。