連日盛況となっている2015F1日本グランプリ。決勝前夜の恒例イベントとなった前夜祭が行われた。
今年の前夜祭は史上最高クラスの濃密な内容で開催。夕暮れのサーキットにまず登場したのは、往年で活躍したF1マシン3台が登場。フェラーリF187には同年の日本GPで優勝したゲルハルト・ベルガー氏が乗り、ティレル019には中嶋悟氏、ロータス88には佐藤琢磨が乗り込み、約30年近く前のF1マシン3台が鈴鹿サーキットのフルコースを疾走。グランドスタンドだけではなく、1コーナーや最終コーナー方面のスタンドにも多くのファンが残っており、往年のF1サウンドを堪能した。本来はデモランだったが、ベルガー氏が当時を思い出したのかペースアップ。なんと前を走る琢磨とサイドバイサイドを演じる。このサプライズにファンも大興奮の様子だ。
走行を終えた3人はそのままトークショーへ。中でもベルガー氏とバトルを演じた琢磨が興奮しており「自分が初めてF1を観たレースで優勝したフェラーリに抜かれるのは、ある意味快感でした」と感想を語った。
その後、琢磨と鈴木亜久里氏のトークショーになるはずだったが、当初の予定よりも早くセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がピットウォールから登場。続いてキミ・ライコネンも登場し、そのままフェラーリ・アピアランスセッションがスタート。ベッテルは鈴鹿について大絶賛の様子で「鈴鹿は世界最高のコースだし、ファンも凄く熱心に応援してくれるから毎回来るのは楽しい。鈴鹿は世界最高の場所だよ」とコメント。また普段はクールなライコネンも「正直、赤いユニフォームを着たファンが集まってくれて嬉しいね。レースの展開を予想するのは難しいけど、全力をつくすよ」と語った。
これにはグランドスタンドを埋め尽くしたファンからも拍手が沸き起こり、近年にはない盛り上がり。最後は2人とも笑顔で手を振り、ステージを後にした。
その後、仕切り直しで亜久里&琢磨のトークショー。今年で27回目を迎える鈴鹿での日本GP。その歴史の一つとしてやはりスーパーアグリの存在がある。当時から約10年が経ったこともあり、今だから話せる設立当初の苦労話や思い出のレースなどで盛り上がった。
そして最後にはブリヂストンのタイヤ開発に携わったは浜島裕英氏と小林可夢偉が登場。フェラーリでも3年間仕事をしていた浜島氏は開口一番に「明日雪が降りますよ!だって、キミが来て、しゃべって、笑ったんですから!それに2人のフェラーリドライバーが来てくれた。これは本当に奇跡的なことです」と逆に驚いた様子。それだけ、今回の前夜祭はレアなものだったと言えるのだろう。
最後は可夢偉を交えて国内最高峰のスーパーフォーミュラについてトーク。11月にある最終戦JAF-GP開催をPRした。
こうして、例年になくハプニング続出の前夜祭となったが、参加したファンは満足した様子でサーキットを後にした。2015年のF1日本グランプリ。いよいよ明日は最終の決勝日を迎える。
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