2015年のSUPER GT第5戦鈴鹿1000km。GT300クラスは逆転につぐ逆転で、何度もトップ争いのメンバーが入れ替わるレースとなった。
雨の中でスタートした1000km決勝。ポールポジションのNo.2 シンティアム・アップル・ロータス(高橋一穂/加藤寛規/濱口弘)がリードを広げるが、中盤のSC時にピット作業を行ったとして90秒ストップのペナルティ。これが痛手となり後退してしまう。時を同じくして雨が止んでコンディションが変わると、JAF-GT勢が上位に。NO.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一/佐々木孝太)とNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)のバトルが白熱するが、31号車がSC中にスピンを喫していたとして、こちらもドライブスルーペナルティを受け後退してしまう。
これで61号車スバルBRZが有利になったかと思われたが、終盤になりFIA-GT3勢が追い上げを開始。第2戦で優勝、第3戦で2位に入りランキング首位を快走中の10号車ゲイナーGT-Rと、毎戦確実に上位に入ってきているNo.7 Studie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)が迫り、100周を過ぎてからトップ3がテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げた。最終的にトップ争いからBRZが脱落。10号車の千代と7号車のミューラーによる世界レベルの白熱したドッグファイトにスタンドのファンも釘付け。ミューラーも最後の最後までチャンスを探ったが、千代がギリギリのところ踏ん張りチェッカー。10号車が今季2勝目を挙げた。2位には7号車BMW、3位には61号車スバルBRZが入った。
今回は激戦が予想されたGT300だったが、それ以上にトップ争いが白熱。5時間40分以上にわたって目が離せないレースとなった。
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