今年で83回目を迎えたル・マン24時間耐久レースの公式予選が、現地時間の10・11日にサルト・サーキットで行われ18号車ポルシェ919hybrid(R・デュマ/N・ジャニ/M・リーブ)が3分16秒887のコースレコードでポールポジションを獲得した。
2日間に渡り2時間のセッションを計3回行い、各マシンのベストタイムでグリッドを決める計時予選方式を採用しているル・マン。5月末の公式テストから速さをみせていたポルシェ勢は、本番のレースウィークになっても勢いが衰えることなく、18号車のジャニがいきなり3分16秒887をマーク。従来のコースレコードをあっさり上回った。それに17号車(T・ベルンハルト/M・ウェバー/B・ハートレー)、19号車(N・ヒュルケンベルグ/E・バンバー/N・タンディ)が続きポルシェ勢がトップ3を独占して初日を終える。
日本時間の12日深夜〜早朝にかけて行われた予選2日目。ドライコンディションとなったものの、相次ぐアクシデントで赤旗中断やダブルイエロー区間が発生。上位陣は目立ったタイム更新、順位変動がなくチェッカーフラッグが振られ、ポルシェが現行のLMP1hybridクラス参戦2年目でグリッド最前列を独占した。
総合6連覇を狙うアウディ勢は4〜6番手。中嶋一貴も復活し注目を集めているトヨタ勢は、その後ろの7・8番手という結果に。1発のスピード勝負では当初の予想通りポルシェ、アウディに先行を許したが24時間勝負となる決勝でどのように巻き返してくるか注目。
また今回がデビュー戦となる日産勢。初日はトラブルに悩まされポジションも下位に沈んでしまったが2日目はマシンの調子を取り戻しタイム更新。特に22号車は残り10分でH・ティンクネルが3分36秒995をマークし12番手に浮上。これが陣営の最高グリッドに。松田次生、L・オルドネスらが乗り込む21号車は総合15番手だった。
LMP2クラスは47号車KCMGがポールポジションを獲得。今年も激戦が予想されるLM GTE Proクラスは99号車のアストンマーティンがPP。同Amクラスも98号車のアストンマーティンが速さをみせクラス首位を勝ち取った。
注目の第83回ル・マン24時間レース決勝。13日(土)15時00分(日本時間22時00分)からスタートの予定。ポルシェ勢がこのまま逃げるのか?それともアウディ、トヨタが逆転劇をみせるのか。今年のル・マンは一層目が離せない展開が待ち受けていそうだ。
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