【F1】2015スペインGP:ロズベルグがチームメイト対決を制し、今季初ポール!

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 2015年のF1第5戦スペインGP。晴天に恵まれたバルセロナのカタロニア・サーキットで公式予選が行われた。

 早くも今季のF1は序盤のフライ・アウェイ戦を終えて各チームが拠点を構えるヨーロッパへ。パドックには今年も豪華なモーターホームが建ち並び、世界最高峰のフォーミュラカーレースらしい、華やかな雰囲気が漂っている。

 前回のバーレーンGPから3週間のインターバルがあり、各チームともマシンをアップデート。序盤戦はメルセデスとフェラーリが上位を独占していたが、この流れはスペインでも変わることがなく、むしろメルセデスの2台が昨年同様に頭一つ抜き出る予選となった。

 まずQ1ではルイス・ハミルトンがいきなりハードタイヤで1分26秒382を記録。ロズベルグも0.1秒差の2番手につけるが3番手以降は1秒差と大きなギャップを築く。Q2以降もメルセデスの独壇場となるが、ロズベルグがミディアムタイヤに履き替え本領を発揮。1分25秒166まで詰めてハミルトンを圧倒した。

 シルバーアロー2台によるトップ争いは最終Q3になると誰も手がつけられない領域に突入していく。まずアタックに入ったハミルトンが1分24秒948を記録。これまでの予選タイムと比べても断トツに速いラップを刻む。開幕戦から続く連続ポールポジションを5戦に伸ばすかと思われたが、今週末はロズベルグの方が勢いで勝っていた。僚友が出した驚異的なタイムを、さらに0.2秒更新。1分24秒681を叩き出す。もちろんハミルトンもタイヤを履き替え再度アタックに臨むがタイム更新はならずチェッカー。ロズベルグが今季初のポールポジションを勝ち取った。

 3番手にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が入ったが、0.8秒差をつけられフェラーリ勢としては惨敗となった予選だった。

 今戦からカラーリングを一新したマクラーレン・ホンダは前回からパフォーマンスが向上したMP4-30とホンダのパワーユニットで果敢にアタック。Q1ではフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンともに無事突破。Q2へ進出を果たした。しかし、彼らにとってまだまだトップ10への壁は高く、結局アロンソが13番手、バトンが14番手で予選を終える。それでも明日の決勝で今季初のポイントを獲得するには好ポジションにつけた。

 決勝レースは日本時間の10日21時00分からスタート予定だ。

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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