【SF】2015鈴鹿合同テスト2日目(午前):石浦宏明が最速、トヨタ勢が巻き返す…可夢偉は8番手

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラの公式合同テスト2日目。ウエットからドライに変わる難しいコンディションの中、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が1分38秒117でトップタイムを記録した。

 当初は雨か雪という予報だった鈴鹿サーキット。朝の段階では青空も広がっていたが、急に黒い雲が現れ、セッション開始40分前にあられが降りはじめる荒天に。幸い10時30分のセッション開始時点では止み、路面がウエットの状態でグリーンシグナル。各車が走行していくうちに太陽も顔を出し、途中からはドライコンディションに変わった。しかし、朝から吹き荒れる強風の影響でコースオフする車両が続出。1時間を過ぎたところでジェームス・ロシター(KONDO RACING)がヘアピンでスピン。マシンにダメージはなかったもののコース上に止まってしまったため赤旗中断となった。

 再開後は各車が続々とタイムを更新。まずはアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が1分38秒456を叩き出しライバルを圧倒。このままセッションが終わるかと思われたが、昨日トップの山本尚貴(TEAM無限)が1分38秒389でトップ更新。さらに石浦が1分38秒117を記録、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)も1分38秒232で2番手につけ、2日目午前はトヨタ勢がワン・ツーを独占してチェッカーフラッグ。なお小林可夢偉KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)は0.5秒遅れの8番手だった。

 強風があるものの、路面コンディションは昨日より良好の中で行なわれた今回は全体的にタイム差が接近しており、トップ12台が0.7秒以内。うちホンダエンジンが7台でトヨタエンジンは5台だった。午後は15時00分〜17時00分で開催予定だ。

【2015スーパーフォーミュラ鈴鹿合同テスト(2日目午前)結果】
1:石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)1分38秒117
2:平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)+0.115
3:山本尚貴(TEAM無限)+0.272
4:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)+0.339
5:野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELON RACING)+0.355
6:小暮卓史(DRAGO CORSE)+0.378
7:塚越広大(REAL RACING)+0.484
8:小林可夢偉KYGNUS SUNOCO Team LeMans)+0.523
9:ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELON RACING)+0.532
10:アンドレア・カルダレッリ(Lenovo TEAM IMPUL)+0.552
11:中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)+0.610
12:伊沢拓也(REAL RACING)+0.651
13:安田裕信(Lenovo TEAM IMPUL)+1.279
14:ベルトラン・バケット(NAKAJIMA RACING)+1.280
15:国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)+1.443
16:中山雄一(KCMG)+1.499
17:ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)+1.561
18:ジェームス・ロシター(KONDORACING)+4.050
※中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)はWECテスト参加のため2日目は出走せず

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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