『デビューウィンを果たしたアウディR8(撮影:SHIGE)』
2012年のSUPER GT開幕戦岡山のGT300クラスは、シーズン前からの予想通り、FIA-GT3勢が主導権を握る展開となった。
スタートからポールポジションのNo.911ENDLESS TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝)がレースをリード。後半も安定した速さをキープし、一時は2位以下に9秒以上の差をつけたが、今季からアウディR8にマシンを変更したNo.11GAINER DIXCEL R8 LMS(田中哲也/平中克幸)がじわじわと接近。54周目のリボルバーカーブでトップのポルシェを捉え、逆転で開幕戦の優勝を飾った。
今年も多くのFIA-GT3車両が参入しているGT300クラス。その中でも特に注目を集めていたアウディR8がGT300デビューウィンを飾る事になり、そのアウディを駆った田中/平中組は昨年2位表彰台という結果が多く、久しぶりの優勝に、二人もパルクフェルメで喜んでいた。
2位にはポールからスタートしたNo.911ENDLESS TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝)、3位には昨年のチャンピオンNo.3GSR 初音ミク BMW(谷口信輝/片岡龍也)が入った。後方からのスタートで苦戦が強いられた初音ミクBMWだったが、ベテラン2人が着実に順位を上げ、見事表彰台を獲得。ここで勝ち取ったポイントがシリーズ終盤戦にどう影響してくるのか、注目したい。
一方、プリウスGTやBRZといった注目マシンが登場したJAF-GT車両勢は、プリウスが序盤にマシントラブルを抱え脱落、BRZもマシントラブルでピットインを余儀なくされるなど、厳しい開幕戦となってしまった。
次回は、5月3・4日。富士スピードウェイでの「FUJI GT500km Race」が開催される。
<<レース後記者会見>>
田中哲也
「ダンロップタイヤでは勝てていなかったので、今日は単純に嬉しいですね。今年はシリーズチャンピオンを狙っているので、開幕戦で勝てたのが良かったです。シーズンオフの間、一生懸命やってくれたスタッフに感謝したいです。アウディで1年間戦えるし、雨でもドライでも速いので今年1年間が本当に楽しみです。」
平中克幸
「昨年がずっと2位だったので嬉しいです。昨年の開幕戦は勝てるチャンスがあったので、今年はリベンジしようという気持ちで挑みました。正直、僕が乗り込む前にチームと話し合って、ポルシェとの一騎打ちになるだろうと予測していました。最後までタイヤのパフォーマンスが落ちなかったのが勝因です。最終戦までノーポイントは避け、シーズンを通して戦っていきたいと思います。」
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