SUPER GTのGT300クラスに今年も参戦するBMW Sports Trophy Team Studieは26日、都内で今季体制を発表した。
会場となった東京駅すぐそばにあるBMW Group Studioには、悪天候にも関わらず多くの報道関係者とチーム・スポンサー関係者が来場。BMW JAPANとタッグを組んでのセミワークス体制で迎える2シーズン目ということで注目度も上がっているようだった。
昨年から発足した新プロジェクト。開幕戦岡山ではいきなり2位に入り、その後も常に上位争いを展開。最終戦までチャンピオン争いに絡んだが、惜しくも届かずランキング3位に終わった。
冒頭にエントラント代表兼チーム監督の鈴木康昭氏が挨拶「昨年の3位というポジションを獲得しました。昨年戦って思ったことは、チーム全体が非常に機能し、立ち上げたことは間違っていなかったなと思いました。その点を踏まえ、今年も主要スタッフを変えず、より高いポジションを目指します。今年こそチャンピオンを獲得できるスタッフたちであるということを確信しております。」と意気込みを語った。
またグッドスマイルレーシングとタッグを組んでいた頃から使用し続けてきたZ4 GT3は今季までの予定ということも明らかにし、BMW MOTORSPORTで開発中の新マシン「BMW M6 GT3」に2016年はスイッチを検討しているという。「ずっと戦ってきたZ4 GT3とは最後のシーズン。何とか有終の美を飾りたい。そして、今年はチャンピオン獲得。それが唯一の目標です。」とコメントした。
鈴木代表からの紹介にもあった通り、チーム体制は昨年と同じ。ドライバーはヨルグ・ミューラー、荒聖治のコンビ継続。なお、タイヤ供給はヨコハマタイヤ、車輌メンテナンスはRSファインが引き続き努める。
報道陣の前に登場したミューラーは「また、このチームの一員として戦えることを光栄に思う。今季に向けての準備は着々と進んでいる。今年は何としてもチャンピオンを勝ち取りたい」と挨拶し、荒は「昨年も良いレースはできていましたが、より精度の高いレースをしていきたいと思います。このBMW Z4 GT3のパフォーマンスをしっかり生かして、まずは昨年成し遂げられなかった1勝をし、チャンピオン争いにも最後まで残っていたいです。」と力強く語った。
そして、会場には今季仕様にカラーリングされたStudie BMW Z4 GT3が展示。アンベールされたマシンは、昨年までの印象とは少し違う白ベースのもので、BMWのワークス、セミワークスチームのトレードマークとも言える3本のラインがサイド部分にも描かれている。
今年はStudieにとってのかつての盟友だったグッドスマイルレーシングがメルセデスSLSにマシンをスイッチ。BMWユーザーが減った中でのシーズンとなるが、昨年の経験を生かし今年こそシリーズチャンピオン獲得へ向かうチーム全体の強い意気込みを感じることができた体制発表だった。
開幕戦は4月4・5日の岡山国際サーキット。チャンピオン獲得に向けて好スタートが切れるかたどうか、今シーズンのTeam Studieの走りから目が離せない。
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