ホンダは10日、東京・青山にあるホンダ本社で2015年のF1参戦に向けて記者会見を行なった。会場には先日ヘレステストで登場したマクラーレン・ホンダMP4-30(壇上のものはショーカー)が展示され、後ろのスクリーンには「McLaren HONDA」のロゴも写しだされていた。
また、会場となった青山のホンダ本社ビル前には歴代活躍したホンダエンジン搭載マシンが並べられ、その中には昨年末アブダビテストで登場したMP4-29H/1×1も登場。ちょうどお昼休みで通りかかったサラリーマンやOLも足を止めてスマートフォンなどで写真を撮っていた。
会見では、まず最初にホンダの伊東孝紳社長が挨拶。「先日のヘレステストでは様々な課題が見つかった。来月のメルボルンでは良いグリッドからスタートできるよう、現在も栃木県のさくら研究所とイギリス・ミルトンキーンズで開発を続けています。フェルナンド・アロンソ選手とジェンソン・バトン選手というチャンピオンドライバーを迎え、志を一つにして戦っていきたい。マクラーレン・ホンダの新たな歴史が幕を開けます。ご声援、よろしくお願いします。」と力強く語った。
またこの日はマクラーレンのCEOであるロン・デニス氏も来日。かつて1988年に16戦15勝を挙げた際にはチーム監督としてアイルトン・セナ、アラン・プロストを率いていた。
当時、ホンダは非常に革新的で野心的で、すでに自らの夢を生き続けていました。1988年は最も成功したシーズンだったと思う。
私は今直面している新しいチャレンジは非常に大きなもの。ライバルは1年先を行っている。新規定のパワーユニットへの挑戦もある。簡単なことではないが、必ずや成功させる。ホンダは歴史的に見ても、いつも成功している。1980年代の素晴らしいパートナーシップを再現させたい」と挨拶した。
さらに今季ドライバーを務めるフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトンの2人も登場。「このパートナーシップの一員になれて光栄。この新しいチャレンジを成功に導くのは大変なこと。まだ開幕戦までにやらなきゃいけないことは多いが、最善を尽くしていつしかファンの皆さんをハッピーにできる結果を残したい」とコメント。
バトンは「1980年代、私達はマクラーレン・ホンダに憧れをいだいていたチーム。その新しい時代の一員になれて嬉しく思います。ヘレステストでは新しい挑戦で特別なものだった。次のテストが楽しみだし、メルボルンには準備万端という状態で臨みたい。」とコメントした。
その後、記者団からの質疑応答については先日のヘレステストの結果についての質問が多数飛び交ったが、ロン・デニスをはじめアロンソ、バトンともに「厳しいのは覚悟の上、さくらの研究所は本当に素晴らしい施設で、ホンダの皆もやる気に満ち溢れている。時間はかかるかもしれないが必ずパートナーシップを成功させる」という強い決意で回答をしていた。
注目のF1開幕戦オーストラリアGPは3月13日(金)に開幕。あと1ヶ月しか残っていないが、出来る限りのことを尽くしてスタートラインに立つことを誓った。
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