【SF】2014最終戦鈴鹿:雨のRACE1はロケットスタートを決めたオリベイラが優勝!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 2014年の全日本選手権スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿。注目の決勝RACE1が行われた。

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 直前のウォームアップから雨が降り始め、あいにくのウエットコンディションとなった鈴鹿サーキット。チャンピオン争いが決まる重要な1日を迎え、グランドスタンドには多くのファンが集まり熱気に包まれていた。予選では同タイムでアンドレ・ロッテラー(No.36 PETRONAS TEAM TOM’S)が競り勝ち、中嶋一貴(No.37 PETRONAS TEAM TOM’S)が2番手へ。なおこのレースで一貴が優勝すればRACE2を待たずにチャンピオンとなる。

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 しかしRACE1はいきなり波乱の展開に。フォーメーションラップから全車が戻っていざスタートという瞬間、14番手の伊沢拓也(No.34 DRAGO CORSE
)がエンジンストールし、スタートディレイ。19周に減算され仕切り直しでスタートが切られた。

 フロントロー2人のよりも4番手スタートのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)のダッシュがよく、ライバルを抜き去りトップで1コーナーへ。そのままの勢いで2位一貴以下を引き離していった。一方、5番手スタートだったロイック・デュバル(No.8 KYGNUS SUNOCO TeamLeMans)は直前に動いてしまったため痛恨のドライブスルーペナルティを受け後退。チャンピオン争いから脱落してしまった。

 難しいウエットコンディションでライバルが苦戦する中、オリベイラは抜群のスピードを発揮。トムス2台との差を5秒以上に広げた。

 レースが折り返しを迎えた11周目、130Rで小暮卓史(No.32 NAKAJIMA RACING)がクラッシュ。マシンが横転してしまったが本人は自力で脱出し無事だった。これによりセーフティーカーが導入。6.1秒築いていたリードが全てなくなったオリベイラだったが、再スタート後も前半と変わらず力強い走りをみて、そのままトップチェッカー。今季3勝目を飾った。2位には一貴、3位はロッテラーとなった。

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 パルクフェルメに戻ってきてガッツポーズをみせたオリベイラ。「完璧なスタート。良いスタートを切ることが重要だったから、それが決められて重要だった。クルマの調子もよくてチームに感謝している。後半になって雨量が強くなっていたから、気をつけながら走った。RACE2は6番手スタートで難しいものになるだろうけど、ウエットレースになるだろうし、何が起こるか分からない。絶対に諦めない」と逆転チャンピオンに向けて意気込みを語った。

 次のRACE2は15時00分からのスタート。これで2014年のシリーズチャンピオンが決まる。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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