2014F1日本グランプリ。公式予選が終わった後、グランドスタンドで恒例の前夜祭が行われた。2009年から予選日の夜にグランドスタンドを開放して行われる恒例イベント、年々参加者数も増えていき、今年もV1、V2席を埋め尽くすファンが集まった。
きれいな夕焼け空をバックにMCのピエール北川アナウンサーが登場し、前夜祭がスタートすると、この瞬間を待っていたとばかりにスタンドから大歓声が湧き起こった。
今回は豪華ゲストをお招きしてのトークショーがメイン。まず登場したのは現在アメリカ・インディカーシリーズで活躍中の佐藤琢磨。AJフォイトレーシングのウェアで登場し、ファンも大きな声援を贈った。
過去25回開催された鈴鹿での日本GP。このうち琢磨は2002〜2006年まで5回出走。最高位は2004年の4位だった他、初の母国凱旋となった2002年には予選・決勝で力走をみせ5位入賞。これをきっかけに鈴鹿に通うようになったファンも少なくないはずだ。
満員のスタンドを見た琢磨は、まず「やっぱりこの雰囲気は特別だし大好き」と感慨深い表情で語った。その後も、当時は話す事ができなかった裏話なども飛び出し賑わった。
続いての登場は元F1ドライバーのナイジェル・マンセル氏。1987年〜1992年まで出走したが実は6回全てリタイア(うち87年はクラッシュにより棄権)、1994年にもスポット参戦。雨の中ジャン・アレジと白熱したバトルを繰り広げたが、僅かに及ばず4位入賞となった。
マンセルは集まってくれたファンに感謝するとともに、当時は明かされることがなかった裏話を披露。しかも冗談半分で話を進め、終始和やかなトークショーとなった。
そして最後には予選21位で終えた小林可夢偉(ケータハム)が登場。チーム的にも難しい状況にある中だが、話せる程度に可夢偉も説明。「今回はトラブル続きでぶっつけ本番でした。だから皆が旗を振ってくれていたのに見てる余裕とかなかったです。ごめんなさい。」とコメント。また明日の決勝については「まずは53周をなんとか走り切りたいし、できればマルシャとチームメイトの前でチェッカーを受けたい」とコメント。
2年前のような表彰台を狙うという目標を言える状況ではなく、本人も残念な表情をみせていたが、諦めずに走り切ることを誓い、ファンも大歓声で可夢偉を見送った。
こうして今年も前夜祭が終了。その後、第2部としてGPスクエアのオフィシャルステージでフジテレビ(CS)のF1中継のエンディングテーマを演奏しているサックス奏者のUkoさんによるライブが行なわれ、ファンが決勝前夜の雰囲気を楽しんだ。
『記事:吉田 知弘』
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