2014年のFIA世界耐久選手権の第4戦がアメリカ・オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで決勝が行なわれ、マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組の2号車アウディR18-eトロン クワトロが優勝した。
6月のルマン24時間から約3ヶ月ものインターバルを経て、シリーズも後半戦に突入。今回は6時間耐久で行われる。前日の予選ではアンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ組の8号車トヨタTS040ハイブリッドがポールポジションを獲得。決勝も序盤から逃げを打つ展開となった。一方、2台体制で挑むアウディ勢は、ポルシェ919ハイブリッドとの激しいバトルを展開。何度も順位を入れ替えながら周回を重ねていく。
しかしスタートから1時間30分を経過したところで突然大粒の雨が降り出す。これに足元をすくわれたのはトップの8号車トヨタ。12コーナーでコースオフを喫し、グラベルに埋もれてしまう。この間に2号車アウディがトップに浮上。この直後に天候悪化のため赤旗が出され、約50分間に渡ってレースは中断となる。
再開後はアウディ勢が主導権を握る展開。ポルシェ勢との争いから頭ひとつ抜けだした2号車が終始安定した走りをみせ、157周を走破し優勝。ルマンに続いて連勝を飾った。2位にはルーカス・ディグラッシ/ロイック・デュバル/トム・クリステンセン組の1号車アウディ、3位には途中のコースアウトが大きく響いた8号車トヨタが追い上げて表彰台の一角を死守した。
また日本のスーパーGTで活躍する松田次生が乗り込んだ47号車KCMGオレカ03RニッサンがLMP2クラスで優勝を果たしている。
次回はいよいよ日本ラウンド。10月10〜12日に静岡県の富士スピードウェイで6時間耐久で争われる。
『記事:吉田 知弘』
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