台風11号の影響で、朝から雨が降り続いている2014年のSUPER GT第5戦富士。天候次第ではキャンセルされるのではないかと心配されていたフリー走行が、予定通り午前9時00分から行われた。グリーンシグナルとともに各車が一斉にコースインするが、直後に大粒の雨が降り出し、かなり危険な状態に。あっという間に赤旗が出されてセッションは中断された。
天候回復を待って9時09分から再開。その後は、特に大雨になることはなかったがフルウエットの中でのセッションとなった。
トップタイムを記録したのは、雨に強いと定評のミシュランタイヤを履くNo.18 ウイダーモデューロNSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ)。2位以下に0.558秒の差をつける1分41秒757を記録。昨日の予選では突然の雨とエンジンが始動しないトラブルに見舞われ、6位に終わってしまったが、山本は「雨量が多いレースになるだろう。ウエットでは我々のクルマは力強い走りができると思う」と自信をみせていた。台風接近で開催が危ぶまれているが、午後の決勝レースでの走りが楽しみだ。
2位にはNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)、3位にはNo.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)とミシュラン勢がトップ3を独占する結果になった。
GT300クラスは、昨日のポールシッターであり、こちらもミシュランタイヤを履くNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人)が1分49秒029でトップタイムを記録した。
なんとかフリー走行は終えられたものの、チェッカー直後に再び激しい雨が降り出し、サーキットサファリもスタート時刻を遅らせるほど。一度はマシンがコースインし、ファンが乗るか大型バスとともにサーキットを走るシーンが見られたが、直後に雨量がつよくなり赤旗提示。その後、GTマシンの走行は途中で終了となった。サーキットサファリでは珍しく赤旗中断となる事態が起きるほど、富士スピードウェイは悪天候に見舞われている。
現在の決勝スタート予定は15時00分。今後の天候次第ではスケジュールに変更があるかもしれない。
『記事:吉田 知弘』
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