ついに開幕した2014年のSUPER GT。岡山国際サーキットでは、早速午前9時00分から2時間の公式練習がスタートした。ピット出口がオープンになると、各車が一斉にコースイン。合同テストでのデータを踏まえ、さらなるセッティングとタイヤのチェックを行った。
各コースで驚速タイムを記録しているGT500クラスは、予想通りセッション序盤から1分20秒台のタイムが続出。会場に詰めかけたファンを驚かせた。朝と比べると雲が出始めてきた中での公式練習だったが、最後まで雨は降らずドライコンディション。途中にSTPタイサンGAIA POWER GT-Rがクラッシュし赤旗が出たものの、それ以外は特に大きなトラブルもなく2時間のセッションが終わった。
GT500クラスでは、MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がトップタイムをマーク。特に最後10分の専有走行で松田が1分20秒023までタイムを縮め、後続に0.5秒以上のリード。予選では19秒、18秒台を期待させるような走りを披露した。2位には、こちらもテスト前から好調のカルソニックIMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が1分20秒531、3位にはS Rosd REITO MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝)が1分20秒773で続き日産GT-R勢がトップ3を独占。D’Station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹)も5位に入り、陣営全体で好調をアピールした。
その牙城に食い込んだのがウイダーモデューロHSV-010(山本尚貴/ジャン‐カール・ベルネ)。最後の専有走行時間に山本が1分20秒816でホンダ勢トップとして上位に意地をみせた。レクサス勢のトップはENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資)で6位につけた。
GT300クラスは今季からBMWセミワークスとして体勢を強化し参戦するStudie BMW Z4(ヨルグ・ミューラー/荒聖治)が1分27秒851でトップ。開幕前は機材が届かず岡山合同テストに参加できないなど、バタバタとしていたが、多くのレースで経験豊富なミューラーと荒のコンビが、いきなり速さをみせた。2位にはOGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀)、3位には新ティアム・アップルMP4-12C(高橋一穂/加藤寛規)が続いている。
『記事:吉田 知弘』
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