2014年のインディ開幕戦St.ピーターズバーグ。ポールポジションからスタートを切った佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)は、序盤から後続を引き離す素晴らしい走りをみせ、リードを築く。自身2勝目に向けて期待が高まったが、1回目のピットストップを終え、ハード側の“ブラックタイヤ”を装着してから展開が一変。一気に劣勢となり、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、エリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)、ライアン・ハンターレイ(アンドレッティ・オートスポーツ)らに次々と抜かれ、最終的に7位でフィニッシュ。グリッドポジションを考えると悔しい結果となってしまった。彼はHondaのリリースで、レース後の心境をこのように語っている。
佐藤琢磨コメント(Hondaリリースより)
「ポールポジションからいいスタートが切れました。序盤のマシンはフィーリングもよく、リズムよく走って大きなリードを築くこともできました。しかし、1回目のピットストップでタイヤをブラックに変更してからは苦戦しました。その後のピットストップでも、私たちは再びブラックタイヤを装着しました。ペースを上げる、あるいはペースを保つことに全力を投入し続けたのですが、コース上でライバルたちをパスし、失ったポジションをばん回していくことが、今日はできませんでした。すばらしい予選を戦ったあとだけに、今日のレース結果には納得がいきません。しかし、確実にポイントを稼ぐことはできました。第2戦ロングビーチは昨年優勝を飾ったレースですから、マシンのセッティングについても、私たちはいいものを持っているはずです。今回苦しんだ原因がどこにあるのかをチェックし、ロングビーチでは開幕戦以上に力強い戦いぶりをみせたいと考えています」
次は、ちょうど1年前に初優勝を勝ち取った思い出の場所ロングビーチ。ここではブラックタイヤで攻めることができたことが勝利に繋がったという実績もある。そこに今年は予選での速さが加わっているだけに、本当に期待できるレースになりそうだ。
第2戦ロングビーチは現地時間の4月12・13日に開催される。
『記事:吉田 知弘』
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