今年もホンダエンジンを積むAJフォイトレーシングからアメリカ・インディカー・シリーズに参戦する佐藤琢磨。7日に東京・青山で行われたHondaモータースポーツ体制発表会に出席し、今シーズンの豊富を語った。
昨年はチームを移籍しAJフォイトレーシングから参戦。第3戦ロングビーチでは悲願の日本人ドライバーとして初優勝を達成。続く第4戦では最終ラップまでトップをキープしたが最終コーナーでジェームス・ヒンチクリフに抜かれ惜しくも2位。一時はランキング首位に踊り出る活躍を見せた。しかし、後半戦は不運なアクシデントやトラブルが続きリタイアが連続。結局、ランキング17位で2013シーズンを終えた。
体制発表で琢磨は「早いもので北米挑戦5年目になります。今年もチームは変わらずAJフォイトレーシングということで、昨年と大きく変わることはないんですが、すでに今シーズンのプレシーズンテストも始まっており、ホンダの新しいツインターボエンジンも順調に開発が進んでいます。昨年と比べてもドライバビリティ(ドライバーが意図した動き・反応をクルマがしてくれること)が非常に良くなっている印象です。今後もテストを控えているのですが、一つ一つプログラムをこなして開幕戦に備えたいです。昨年は自分の目標でもあった初優勝を飾ることは出来ましたが、悔しいレースも多くて、シーズン全体を通してみると決して良い1年ではありませんでした。今年は全18戦を毎週のようにこなしていくシーズンになりますが、最後まで安定した走りで上位入賞を続けて、最終的にチャンピオンを目指せるよう頑張りたいです。」とコメント。今回もテストの合間を縫っての帰国になるなど、非常にタイトなスケジュールで2014シーズン開幕に向けての準備を進めている。
今シーズンのインディは3月末のSt.ピーターズバーグで開幕し8月末のフォンタナで終了。たった5ヶ月で18戦をこなしていくという、非常に変則的でタイトなスケジュール。このため、今年はスーパーフォーミュラへのスポット参戦をせずにインディでのレースに集中することも明らかにした。
「今年は新しいエンジン規定になる分、テストも多くて2月・3月のプレシーズンはもちろん、開幕以降もスケジュールが非常にコンパクトになっているので、ほとんど北米で活動することになります。今シーズンはインディカー・シリーズに集中してより良い成績を求めていきたいです。」
残念ながら、今年は彼の活躍を日本のサーキットで観ることはできないが、昨年のロングビーチやサンパウロでみせた快進撃を今年も再現してくれそうな勢い。日本でのインディ観戦となると時差の関係上、深夜遅くになってしまいがちだが、今年も彼の活躍から目が離せないシーズンになりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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