2015年にF1への復帰が決まっているHondaは23日、直下のカテゴリーであるGP2に国内レースで活躍中の伊沢拓也がフル参戦することを発表した。
Hondaは以前から若手ドライバー育成のためにSRS-F(鈴鹿サーキット・レーシング・スクール・フォーミュラ)やHFDP(Hondaフォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)を展開。これまでも佐藤琢磨をはじめとした世界で活躍する日本人ドライバーを輩出してきた。来季からのF1復帰に向け、タッグを組むマクラーレン・レーシングの育成プログラムと協調し、GP2に有望なドライバーが参戦出来る環境を準備。そこに今回は伊沢が挑戦することになったのだ。
用意されたシートはフランスを拠点とする名門「ARTグランプリ」でルイス・ハミルトンやロメイン・グロージャン、ニコ・ヒュルケンベルグなど多くのF1ドライバーが在籍したチームだ。
今回の参戦決定にあたり、伊沢はリリースでコメントを発表。「今シーズン、数多くのF1ドライバーを輩出し、世界のトップドライバーがしのぎを削るGP2 シリーズへの参戦が決まり、これまでにない感情が湧いています。私自身にとって大きな挑戦となりますが、その先に続くものがいかに重要かを考えれば、必ず成功しなければいけないプロジェクトだと思っています。もちろんプレッシャーもありますが、国内トップカテゴリーで6年間戦い、学んだことに自信を持ち、また、Hondaのチャレンジングスピリットを受け継いだドライバーとして、これから世界に向けて、新たな一歩を踏み出します。今回、チャンスを与えてくれたHondaをはじめ、これまでサポートしてくれたすべての皆様に感謝しています。応援よろしくお願いします」と意気込みを語っている。
残念ながら、今年のGP2開催スケジュールはSUPER GTとほぼ同日程でスーパーフォーミュラも何レースか重なっている。今年は彼の走りが日本国内で観られない可能性は高そうだが、F1に繋がるチャンスが高い舞台での活躍に期待したい。
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