ついに待ちに待ったニュースが飛び込んできた。ケータハムは21日、2014年のドライバー体制を発表。当初の噂通り、小林可夢偉とマーカス・エリクソンの2人を起用することが正式に決まった。これで、1年ぶりに日本人ドライバーがF1のグリッドに帰ってくることになる。
2013年はザウバーチームを離れF1のレギュラーシートを失ったものの、スクーデリア・フェラーリと契約しWEC(世界耐久選手権)に参戦。これまで経験のなかったGTカーや他のドライバーとコンビを組んでのレースをするなど“新しい引き出し”を増やすシーズンに充てた。その裏で地道に各チームと交渉を重ね、念願のレギュラーシートを獲得。ザウバーとの契約が終了する2012年末にファンからシート獲得のための募金を募り、「いただいた募金は全て2014年のシート獲得のために使います。もしそれが叶わなかったら、全額お返しします」と語っていた。そのファンからの支援も大きな後ろ盾となったことは間違いない。
可夢偉はリリースで「本当に嬉しい。まずは自分をレースドライバーとして迎えてくれたケータハムF1チームに感謝する。初めてファクトリーを訪れたのはクリスマス前だったが、チーム全体が意欲に溢れているのを感じた。確実に今年は前進すると思う。昨年はタフなシーズンだったが、今年はルールも大幅に変わり、全チームが同じスタートラインに立つ。つまり、全員が上位を目指すチャンスがあるということだ。早くコースに戻って仕事がしたい気持ちだ。」とコメント。
さらにファンから募った募金“KAMUI SUPPORT”についても触れており、「この発表の場をお借りして、KAMUI SUPPORTで協力してくれ、支援してくれたファンに心からありがとうと言いたい。今シーズン、各レースで見るスタートシグナルは、ファンの皆さんの助けがあってこそ見られるものだということを噛み締めながら、走りたい。」と語った。
またチームメイトには2009年の全日本F3王者であるマーカス・エリクソンになることも決定。スウェーデン出身の23歳で、全日本F3のタイトル獲得以降はGP2に活躍の場を移し、F1参戦の機会を伺っていた。
これで今年のF1エントリーリスト22枠は全て決定。可夢偉とエリクソンのカーナンバーは後日発表される模様。なお2人とも28日から開催されるヘレス合同テストに参加する予定だ。
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