【JAFGP】SGT(GT300)第1レース:ルーキー佐々木大樹が初優勝!

©T.Yoshita/KANSENZYUKU

 晴天に恵まれ、お昼のピットウォークや場内イベントなども賑わった富士スプリントカップ2013。午後は早速SUPER GTの決勝第1レースが行われた。

 まずは国内外のスーパーカーが集うGT300クラス。早朝に行われた公式予選でS Road NDDP GT-R(佐々木大樹)がポールポジションを獲得するが、GTでは慣れないスタンディングスタートで後退してしまう。代わりにトップに立ったのはアレックス・バンガス(NISMO ATHKITE GT-R GT3)がトップに躍り出る。普段はヨーロッパで活躍しているバンカムは、このJAFGPで国内的にはスポット参戦。GT3仕様のGT-Rとの相性もよく、序盤から大量に近いリード。2位のビヨン・ビルドハイム(GAINER DICXEL SLS)も必死で追いかけるが、差は縮まらない。

 このままバンカムの表彰台かと思われたが、残り7周というところで突然タイヤがバーストするトラブルが発生。一気に脱落していってしまう。これでトップはビルドハイムだが、着実に追い上げてきた佐々木が彼の背後に。そのまま17周目にビルドハイムをパスし再びトップに帰ってきた。その後も両者のバトルは続き接近戦のままファイナルラップへ突入。ビルドハイムも最後の力を振り絞って迫ってきたが、佐々木は冷静に対処。トップのまま最終コーナーを立ち上がりそのままチェッカー。SGT参戦1年目を締めくくる1戦で見事初優勝を飾った。2位はビルドハイム、3位は小林崇志(ARTA CR-Z GT)だった。

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 今シーズン、予選などでは速さを発揮していた3号車だが決勝は運に恵まれず勝利がなかった。そのことに強く責任を感じていた佐々木。マシン降りると今までのプレッシャーから開放されたような満面の笑みでガッツポーズをみせた。

 「シーズン中は結果が出せなくて苦しかったのですが、やっと勝つことだ出来ました。日産やNISMO、そしてチームの皆さんに感謝しております。35号車のタイヤトラブルもあったので終盤はペースを意識しながらのレースになりましたが、明日は(星野)一樹さんにも勝ってもらい良い形でシーズンを締めくくりたいです」とコメント。

 明日の決勝第2レースも3号車がポールポジションスタート。今度は星野一樹がステアリングを握る。

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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