今年SUPER GTで悲願の初優勝を飾り、先日行われたスーパーフォーミュラ最終戦では見事な逆転チャンピオンを獲得した山本尚貴が16日、子供向けのカート教室イベント「ナオキッズカート」を開催した。
昨年から始まったイベントも今回で3回目。会場のグランデ・イソーラ(栃木県日光市)に事前応募の中から抽選で選ばれた12名の子供たちのほとんどがレーシングカート初体験。まずは山本自身がカートの乗り方からアクセル・ブレーキペダルの説明などを丁寧に分かりやすくレクチャー。初めての体験ということもあり、参加した子供たちも最初は緊張している様子。最初は思うように前に進まない子もいたが、山本先生が手とり足取りでアドバイスをし、少しずつ上達。午前中のコース走行では後ろからロープでつないだ大人用カートでフォローしながら恐る恐る走っていた子供たちだったが、最後は全員がロープを外して自分たちの力でコースを周回。必死に目の前のコーナーに進入していく姿を山本もピットから笑顔で見守っていた。
最後にはウイダーモデューロ童夢レーシングのレーシングスーツに身を包み、今年のトレードマークでもあった黄色のヘルメットを装着して実際のレースさながらの全開アタックを披露。その走りに参加した子供たちもくぎづけになっていた。その後、協賛スポンサーからのグッズを手渡され、参加者全員と記念撮影をしてイベントは無事に終了した。
今回のイベントは「未来のレーサーを発掘する」ことよりも、1日のカート体験を通して“ルールや約束を守り、しっかり挨拶する事”や“頑張ることの大切さ”など日常生活で大事にしてほしいことを伝えていく場にしていきたいと考えている山本。「この1日で子供たちは少し大きくなれたんじゃないかなと思います。でも、この日はみんなの笑顔に癒やされました」と、初めての事に一生懸命チャレンジする子供たちからも、エネルギーもらった様子で参加者も山本自身も充実した1日を過ごした。
撮影:©SHIGE.Y
記事:吉田 知弘
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