2013年のWEC富士。今シーズンは富士スピードウェイが母国凱旋レースの舞台となる小林可夢偉(AFコルセ)だったが、週末を通して不運に見舞われる結果となってしまった。
まずは初日のフリー走行に燃料タンクのパーツが破損。予備が現地にないということもあり、予選の走行ができないというアクシデントに陥った。全くタイムが記録されていないため、全クラス含めての最後尾からスタートすることになった可夢偉/トニ・バイランダー組の71号車。なんとか決勝にはスペアパーツが間に合いグリッドにマシンを並べることが出来た。しかし、スタート直前から雨脚が急に強くなりセーフティカーでスタート。8周を終えたところで赤旗が出され中断に。その後も、15時35分まで再開と中断を繰り返しながら、レース続行が試みられたが、残念ながら16周終了時点でレース終了という決定が下された。結果的に全てセーフティカー先導による走行で終了という後味の悪い内容に。可夢偉組の71号車はクラス4位、総合21位だった。なおGTE-Proクラスはダレン・ターナー/ステファン・ミュッケ/フレデリック・マコヴィッキィ組の97号車アストンマーティンが優勝した。
レース後、公式サイトで配信された動画インタビューで可夢偉は「残念ながら今日はレースが途中で中止になり、それまでも全部セーフティカー先導での走行でした。せっかく足を運んでくれた皆さんに本当に申し訳ないです。この天候だけは走れる状況ではなかったので、どうしようもなかった。まずは応援に来てくれた皆さん、雨の中ありがとうございました。残り2戦も頑張りますので、引き続き応援をよろしくお願いします。」とコメント。
こういう形で母国GPが終わってしまい、きっと一番悔しいのは可夢偉本人だろう。ただ彼のコメントにも合った通り、天候ばかりはどうしようも出来ない。この鬱憤(うっぷん)は是非次回の上海ラウンドでクラス優勝という形で発散させてほしい。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。