13・14日の2日間にかけて東京・お台場の特設会場でモータースポーツジャパン フェスティバルinお台場が開催された。2006年から始まった年同イベントは、東京の街中に観戦スタンドやパドック、ピットガレージなどモータースポーツの世界をそのまま再現し、普段はレースに興味がない方も気軽にその魅力に触れられる2日間となっている。
この会場に13日(日)に決勝が行われたF1日本グランプリで、見事3位表彰台を獲得したロメイン・グロージャン(ロータス)が登場。ルノー・スポールの新型ルーテシアのお披露目会に出席した。会場のルノーブースで始まったお披露目会には、多くの報道陣が集まり、約2時間前からグロージャンの姿を一目見ようとファンが集結した。日本GP翌日ですぐ東京へ移動と多忙なスケジュールにも関わらず、グロージャンは笑顔で登場した。
まずは、今週末のレースの事を振り返り「本当は優勝したかったけど、世界で最も素晴らしいサーキット、素晴らしいファンが集まる場所で良いレースができた。鈴鹿サーキットはドライバーにとっては難しく感じるコースで、世界で一番のサーキットだと思う。特にファンの情熱がすごくて、世界で一番F1好きなファンが集まる場所。昨年初めて東京に来て、すごく日本のことが好きになった。」と語った。
今回の新型ルーテシアは、公道での「街乗り」を意識した快適性だけではなく、スポーツ走行やカップカーなど幅広いフィールドで活躍できるよう、F1での経験を活かした様々な技術が採用されている。今回のお披露目前にテスト走行をしたというグロージャンは、「このクルマはサスペンション、シャシー、エンジンと燃費、それのトータルバランスをベストなところに持って行き、全てをマネジメントする事が出来ている。これはF1で得られた経験と技術だし、新しいルーテシアにも採用されている。」とF1ドライバー目線でルーテシアの魅力を紹介した。
その後、特設走行エリアに移動し、多くのファンが見守る前で新型ルーテシアのデモ走行を披露。市販車モデルではあるものの、タイヤスモークがでるほど果敢に攻めるドライビングを披露。またクールダウン時には観覧エリアまで近づき手を振って声援に応えた。
昨年は若さも合ってF1でもクラッシュすることが多く、非難を浴びることが多かったが、今シーズンは大きな失態もなく表彰台も4度獲得。中でも日本GPでは4番手からロケットスタートを決めトップへ。終盤にセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に逆転を許したが、マーク・ウェバー(レッドブル)とのバトルでも必死に応戦する姿に、観客も釘付けだった。確実な成長を、ここ日本でみせたグロージャン。彼の初優勝も近いかもしれない。
『記事:吉田 知弘』
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