今年も白熱した接近戦でのバトルが展開されるWTCC(世界ツーリングカー選手権)が日本に上陸。鈴鹿サーキットの東コースを使って日本ラウンドが開幕した。絶好のレース日和に恵まれたサーキットには早朝から熱心なWTCCファンがつめかけ、ピットウォークなども盛況。この日は1万人が来場し公式予選や併催されているスーパー耐久シリーズの観戦を楽しんだ。
この日は午前とお昼に2回のフリー走行が行われた後に公式予選が行われるというスケジュール。WTCCの予選は2ラウンド・ノックアウト制で、まずは全車が出走するQ1がスタート。各車Q2進出枠の12位以内を目指しタイムアタックを始める。
今回の注目は何と言っても伊沢拓也(Honda Racing Team JAS)のスポット参戦だ。スーパーGTやスーパーフォーミュラなど国内では大活躍中。鈴鹿サーキットもよく知る伊沢は、いきなり朝のフリー走行1回目で2位タイムをマーク。関係者を驚かせた。その後のフリー走行2回目では16位タイムだったが、予選での上位進出に期待をいただかせてくれる内容だった。
1回目のタイムアタックで9番手につけた伊沢。残り時間ギリギリで2回目のタイムアタックを行うものの、細かいところでミスが出てしまい自己ベスト更新ならず結果15位。残念ながらQ2進出とはならなかった。また直前に参戦が決まった吉本大樹(シボレー/ニカ・レーシングチーム)は17位、その他に参戦している日本勢は加納政樹(BMW/リキモリ・チーム・エングストラー)が21位、谷口行規(BMW/ウィチャーズ・スポーツ)が24位に終わった。Q1でノックアウトしたメンバーは、明日のレース1・2ともにQ1での順位からスタートすることになる。
続くQ2。ここではレース1と2のポールポジションが決まることとなる。レース1は通常のQ2で決まった順位順。レース2は、そのうちの上位10台がリバースグリッドという形で変更されるため、実質的にQ210位だったドライバーが明日のレース2でPPとなる。
このQ2(20分)でも白熱したタイムアタック合戦が展開されるが、その中でHondaシビックを駆るノルベルト・ミケリス(ゼングー・モータースポーツ)が52秒886でトップに立つ。終盤の残り5分を切ってから各車がタイミングを見計らって続々とコースイン。今季絶好調のカストロール・Honda・WTCチームのティアゴ・モンテイロ、ガブリエル・タルクィーニの2人は残り2分を切ってからコースイン。一発逆転を狙ったが誰もミケリスのタイムを破ることができずチェッカー。Hondaの地元鈴鹿でミリケスが見事レース1のポールポジションを獲得した。2位にはアレックス・マクドォール(バンブー・エンジニアリング)、3位にはトム・チルトン(RML)、4位には現在ポイントリーダーのイヴァン・ミューラー(RML)が続き、ここ鈴鹿で優勝経験のあるシボレー勢が上位を固めた。カストロール・Honda・WTCチームはモンテイロが6位。タルクィーニには最後のアタックでミスもあり8位に終わった。
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