SUPER GT第6戦富士の公式予選。GT500クラスはZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平)がQ1、Q2ともにトップタイムを叩き出し今季初のポールポジションを獲得した。
今にも雨が降りそうな曇り空の中で始まった予選Q1。まずは午前中の公式練習で速さを見せていたREITO MOLA GT-R(関口雄飛)がトップタイムを記録しリードしていたが、残り2分を切ったところで各車がペースを上げて次々とタイムを更新。最終的に平手が駆る38号車セルモが1分32秒480を記録。46kgと軽いウェイトが有利に働いた。その一方で、ランキング首位のMOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝)と2位のカルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)は重いウェイトに苦戦。12号車のオリベイラは14位に沈み、23号車の柳田も最後までタイムアタックを試みたが、1分33秒330で9位。まさかのノックアウトとなってしまった。
続くQ2でも、38号車の快進撃は止まらず、最多PP記録を持つ立川祐路が、ここ一発の集中力を披露。ライバルに0.3秒近い差を築く1分32秒480を記録した。そこにKeeper TOM’S SC430(伊藤大輔)も1分32秒820で2番手に続き、レクサスが1−2体制を築いた。これに1号車MOLA GT-Rの本山哲や、100号車RAYBRIG HSV-010の伊沢拓也も果敢に攻めていくが更新はならず、最後に80kgの重いウェイトを積むウイダーモデューロHSV-010(山本尚貴)が渾身のアタックで1分32秒824を叩き出し3位。ここでチェッカーとなり、立川の通算18回目のポールポジションが決まった。
今シーズンはチャンピオン候補と目されていた立川/平手組だが、不運なアクシデントが続き3戦連続でノーポイントとなってしまっている。逆転タイトルの可能性は残っているものの、それを実現するためには、ここ富士での優勝が必須。2人とも、そのことを十分に理解しており、記者会見では笑顔はほとんど見られなかった。「重要なのは明日の結果です。ただ今日は朝から流れが良かったから、こうしてポールポジションをとれたことも事実。この良い雰囲気で明日も頑張りたい。」と2人そろって気を引き締めていた。
『記事:吉田 知弘』
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