2013年のIZODインディカー・シリーズ。先週に引き続き第16戦がアメリカ東部のメリーランド州ボルチモアで開幕。現地時間の31日に公式予選が行われ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が今季2度目のポールポジションを勝ち取った。
ボルチモアの街を利用した全長2.04マイルのストリートコースが今回の舞台。予選は全3ラウンドのノックアウト方式が採用された。ディクソンは順当に最終ラウンドのファスト6で進むと少ない時間を有効に使い連続してタイムアタック。ついに計測4周目で1分18秒0838を叩き出しポールポジションを決めた。
今年はストリートコースで圧倒的な強さを見せているホンダエンジン勢。ファスト6のラインナップをみても、ディクソンを含め6台中5台のマシンがホンダエンジン搭載車だった。2位には唯一シボレーエンジン勢で最終ラウンドに勝ち上がったウィル・パワー(チーム・ペンスキー)。前回ソノマではピットストップ時に勝敗を分けるアクシデントがあった。因縁の2人が明日はフロントローからスタートする。また3位にはシモン・パジェノー(シュミット・ハミルトン・モータースポーツ)が入った。
日本の佐藤琢磨(AJフォイトレーシング)は、午前中のプラクティスでブレーキトラブルを抱えてしまい、予選に向けて準備が進まないアクシデントに見舞われたが、第1セグメントのグループ1を3位のタイムで通過。その勢いでファスト6進出を狙ったが、第2セグメントのアタック中に赤旗が出る不運に見舞われ10位で予選を終えた。
佐藤琢磨コメント(Hondaリリースより)
「朝のプラクティスではマシンにトラブルが出ていたために苦しい状況に追い込まれていました。しかし、私たちのチームは予選に向けて、見事なリカバリーをみせてくれましたね。予選の第1ステージを走り出してみると、マシンがとてもいいセッティングに仕上がっていることが感じられました。悔しいのは、予選の第2ステージでは赤旗にチャンスを摘まれてしまったことです。アタックラップを走っている間に赤旗が出されてしまいました。それでも、予選10番手は悪くない結果です。明日のファイナルプラクティスでさらにマシンを進歩させ、いいレースを戦いたいと考えています」
『記事:吉田 知弘』
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