今年で開催25回目を迎える鈴鹿サーキットでのF1日本グランプリ。過去24回の名勝負を振り返ると共に、ファンから思い出に残っているレースを投票してもらう企画が鈴鹿サーキット公式サイトで行われ、7月21日(日)まで投票が行われた。その結果が、23日(火)に同サイトで発表され、小林可夢偉が初めて3位表彰台を獲得した2012年のレースが全投票の23.5%を占める874票を獲得し、1位に輝いた。日本人ドライバーが母国で大活躍したレース、さらに一番記憶に新しい昨年のレースだったということもあり、多くの票を集める結果となったようだ。
ここ数年は可夢偉の活躍で大きく沸いた鈴鹿でのF1日本グランプリ。彼にとって初の母国凱旋レースとなった2010年も3位にランクインした。決勝は14番手からのスタートだったが序盤から果敢に攻める走りを見せ、ヘアピンで5度のオーバーテイクをみせる大活躍。7つポジションを上げて7位でチェッカー。1990年の鈴木亜久里(3位)、中嶋悟(6位)以来となる母国レースでの入賞を果たし、大歓声に包まれた。
ランキング2位には、キミ・ライコネン(当時マクラーレン)が優勝した2005年のレースが選ばれた。予選は不運が重なり17番手からのスタート。駆け付けた熱心なファンも諦めムードだったが、ライコネン本人だけは逆転優勝を諦めておらず、狭い鈴鹿のコースで次々と前のマシンをオーバーテイク。最後はトップの走るジャンカルロ・フィジケラ(当時ルノー)を最終ラップの1コーナーでアウト側からオーバーテイクし、鮮やかな逆転優勝を飾ったレースだ。常に攻撃的な走りを見せるライコネンの良さが随所で見られた1戦だっただけに、これをきっかけに日本での(特に女性ファンの間で)彼のファンが急増したと言われており、2012年の可夢偉3位表彰台には劣ったものの、全体の15%にあたる570票を集めた。
また4位には佐藤琢磨(当時ジョーダン)が初の母国凱旋レースで自身初の5位入賞を飾った2002年のレースがランクインし、5位にはアイルトン・セナ(当時マクラーレン)が初のチャンピオンを決めた1998年のレースが入った。
この投票で人気だった上記5レースは10月11〜13日に開催される2013年F1日本グランプリの会場内でダイジェスト映像が放映される予定。こちらも現地観戦予定のファンにとっては見逃せないイベントになりそうだ。
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