レッドブル・レーシングは27日、長年チームのドライバーとして活躍してきたマーク・ウェバーが、今季限りでF1引退を表明したことを発表した。
この発表はイギリスGP開幕直前のシルバーストンで明らかになったもので、来季はWEC(世界耐久選手権)やル・マン24時間レースのLMP1クラスに参戦予定のポルシェ・ワークスマシンに乗り込んでレースをするとのこと。
2002年にミナルディチームからデビューしたオーストラリア出身のウェバー。デビュー戦となった母国オーストラリアGPでいきなり5位入賞を果たすなど、いきなり注目を集めた。その後、中堅チームでも上位争いに加わる活躍を見せ、2005年に名門ウィリアムズに移籍。しかし、トップチームで思うような結果を残すことが出来ず、2007年にレッドブルへ。2009年ドイツGPではデビュー132戦目にして初ポールポジション、初優勝を経験。同チームでこれまで9勝11PPを獲得し、3度のコンストラクターズチャンピオンに大きく貢献してきた。
引退を表明したウェバーは「今季限りでF1でのキャリアを終えて、新しいチャレンジを迎えられることに、すごくワクワクしている。ポルシェは長い歴史の中で技術面でもレースパフォーマンスでも非常に優れているメーカー。彼らと一緒に組んでレースが出来ることが楽しみだ。」とコメント。またレッドブル・レーシングのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー氏は彼の決定に従う意向、「彼は2007年にチームに活躍してから、ここまで本当に素晴らしい仕事をチームのためにしてくれた。マークが選んだ次のステージでの成功を願うよ。」とコメントを発表した。なお、来季のシートについてはベッテルはすでに契約更新済み。ウェバーの後任についてはまだチーム側から発表がない。
現在77ポイントでランキング4位のウェバー。首位ベッテルとの差が開いてしまっているので逆転は難しいかもしれないが、F1での最終シーズンとなる今年は、是非悔いのない走りで終えられることを願いたい。そして、10月に行われるF1日本グランプリでは、鈴鹿ラストランとなるウェバー。こちらもファンの方にとっては絶対に見逃せない1戦になりそうだ。
Photo:©Pirelli
『記事:吉田 知弘』
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