レース開始から15時間が経過し、現地サルトサーキットでは夜明けを迎えている2013年のル・マン24時間耐久レース。LMP1クラスは引き続き2号車アウディが逃げ、それを1周差でトヨタTS030 HYBRIDの2台が追いかける展開。夜中には一度大雨になりセーフティカーが出動するなど大荒れの展開となったが、午前4時前あたりから雨も止み、路面コンディションも徐々に良くなっている。
そんな中、総合トップで激走をみせているのが2号車のロイック・デュバル。今週末はフリー走行から絶好調で初めてル・マンでのポールポジションタイムも叩き出している。決勝ではトム・クリステンセン、アラン・マクニッシュといったル・マン優勝経験者たちがスタート直後やナイトセッションなど不測の事態が起きがちな難しい状況下でステアリングを握り、前後の間隔が落ち着いた場面でデュバルが登場。LMP1クラスで最も速い3分26秒台のペースでリードを広げている。
一方、後方から追い上げるトヨタ勢は、引き続きピットストップの回数を抑える走りに徹しており、現時点で2号車アウディより2回少ない状態で1周差(約4分)というところにつけている。
燃料タンク容量の関係もあり、どうしてもトヨタよりピット回数が多くなってしまうアウディはコース上で出来る限りリードを広げ、残りのロスタイムを稼ぎたいところ。さらにトップを走っていた1号車はトラブルで脱落。3号車もアクシデントで4位に落ちており、そういう意味でも2号車エースのデュバルにかかるは期待は大きい。レース序盤では6スティントも連続で走行。夜明けを迎えた現在も悲願のル・マン初優勝に向けて激走を続けている。
『記事:吉田 知弘』
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