現地時間の5日(日)に行われたインディ第4戦サンパウロで、2戦連続表彰台となる2位でチェッカーを受けた佐藤琢磨が、Hondaの公式サイトを通じてコメントを発表した。
「今日は12番手からのスタートでしたが、序盤から着々とポジションを上げていき、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)をパスしてトップに立つことができました。そのあとにピットストップに入ったことで、いったん後方に下がりました。あのタイミングは少し早かったですね。そこで新品のソフトタイヤを装着したのですが、ゴールまでは35周以上もあり、最後はグリップがなくなっていました。それでも、後方から迫ってくるライバルたちとバトルし続け、なんとかトップを守り続けていました。ブレーキにもトラブルが少し出ていたので、最後の10周ぐらいはいつ抜かれてもおかしくない状態が続いていました。最終ラップの最終コーナーは、ヒンチクリフが見事でした。優勝を逃したのはとても悔しいですが、チームのクルーたちが本当にすばらしい力を発揮してくれて、2位という結果を手にすることができました。そして、ポイントリーダーになることもできました。チームの士気は高まっていますので、この勢いを保って、3週間後のインディ500でもいい戦いをしたいと思います」(Honda公式サイトより)
予選12番手からコーション後のリスタートとピットストップを利用して上手く順位アップ。レース終盤にはトップに浮上するも、レース後半に長時間使用したレッドタイヤ(ソフト)の消耗が進み、最後はジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・オートスポーツ)と大激戦に。ギリギリのところで踏みとどまっていた琢磨だったが、最終ラップの最終コーナーで逆転を許し、2連勝を逃す2位チェッカーとなってしまった。
優勝が目の前に見えていただけに悔しいレースとなってしまったが、2位という好結果によりポイントランキング首位に浮上した状態で伝統のインディ500に挑む。昨年は最終ラップまでトップ争いをしたが、こちらも最終ラップにスピンと悔しい結果に終わっていた。
ロングビーチでの初優勝後に帰国し、東京・青山で行われた凱旋トークショーでも「インディ500は必ずリベンジします!」と意気込んでいただけに、次回の走りからも目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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