2013年のF1第4戦バーレーンGP。決勝のスターティンググリッドを決める公式予選が現地時間の20日(土)に行われた。金曜日は一時的に雨が降ったバーレーン・インターナショナル・サーキットだが、予選は気温34℃、路面温度42℃のドライコンディション。大接戦のノックアウト予選がスタートした。
まず上位16台のQ2進出枠を決めるQ1。ここで速さを見せたのが前回中国GPウィナーであるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)。いきなり1分32秒878を叩きだし、ライバルにプレッシャーをかける。一方、Q2進出枠とかけた16位争いが接戦の展開。なんとバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)とパストール・マルドナード(ウィリアムズ)が1分34秒425で全くの同タイム。先に記録していたボッタスがQ2に進出し、マルドナードは残念ながらQ1敗退となった。
続くQ2でトップに立ったのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。Q1のアロンソを上回る1分32秒746を記録、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)も32秒台に入れる速さを見せた。ここでも当落線上の争いは僅差となり、わずか0.060秒差で好調ロータスのロメイン・グロージャンがノックアウト。今年は今ひとつ調子が上がってこないジェンソン・バトン(マクラーレン)がギリギリでQ3進出を果たした。
10分間で行われる最後のQ3。ここで注目を集めたのがロズベルグだった。1回目のタイムアタックで1分32秒543を記録しトップに立つと、残り時間ギリギリで行った2回目のタイムアタックでは自らのタイムを0.213秒更新。1分32秒330を叩きだしてみせた。これにはライバル達も手が出ず、そのままチェッカーフラッグ。2011年第3戦中国GP以来で通算2回目、約1年ぶりのポールポジションを獲得した。またメルセデスAMGチームにとっては前回のハミルトンに続き2戦連続のポールポジションとなった。
2位にはベッテル、3位にはアロンソと今週末好調の2人が続いた。なお5位マーク・ウェバー(レッドブル)と18位エステバン・グティエレス(ザウバー)は中国GPで受けた次戦グリッド降格ペナルティがあるため、スタートポジションは変更になる予定。4位に入ったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)も予選前にギアボックス交換を行ったため、5グリッド降格ペナルティを受けることになっている。
注目の決勝レースは日本時間の21日(日)21時00分からスタート予定。ヨーロッパラウンド前では最後のレースとなるバーレーンGP。果たして4人目のウィナーが誕生するのか?ベッテル、アロンソ、ライコネンの誰かが2勝目を飾って、ヨーロッパラウンドに向けて弾みをつけるのか?明日の決勝レースから目が離せない。
『記事:吉田 知弘』
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