今年もル・マン24時間耐久レースや富士6時間耐久などがシリーズに組み込まれているWEC(世界耐久選手権)が開幕。4月14日にイギリス・シルバーストンで第1戦の決勝レースが6時間耐久で争われた。
ウエットコンディションになった前日の予選でポールポジションを獲得したのはアレキサンダー・ブルツ/ニコラ・ラピエール組の7号車トヨタTS030。8号車も2番手に続き、アウディ本命と言われている中、トヨタ勢がフロントローを独占した。
しかしスタートが切られると一転し、序盤から王者アウディ勢が主導権を握る。開始10分も経たないうちにトム・クリステンセン/ロイック・デュバル/アラン・マクニッシュ組の2号車アウディR18がトップに立つとアンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ/マルセル・ファスラー組の1号車が続き、あっという間にアウディのワン・ツー態勢が築かれる。その後、ロッテラーが乗る1号車がトップを奪いリードを広げていくがハイブリッドの駆動関係にトラブルを抱え、思うようにペースが上げられない。2台の争いは最終スティントまでもつれ込む接戦となり、残り5分というところで2号車のアンカーを務めたマクニッシュが逆転。そのままチェッカーを受け、開幕戦は2号車アウディR18に軍配が上がった。
トヨタTS030はアンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/ステファン・サラザン組の8号車が3位に入ったが、アウディ勢から1周遅れでのゴールになるなど、課題が残るレースとなってしまった。
またLM GTE Proクラスに参戦する小林可夢偉/トニ・バイランダー組のフェラーリ458(AFコルセ)は、クラス最下位からのスタートになりながらも、周回を重ねる度に順位を上げ、2時間を経過したところで3位に浮上。トップを快走するブルーノ・セナが乗り込んだアストンマーティンには届かなかったものの、最終的にクラス2位に上がってフィニッシュ。170周を走破し総合15位という結果に終わった。今回も小林可夢偉公式Webサイトでは彼のレース後動画コメントが配信されている。
次回のWECは5月3・4日に第2戦がベルギーのスパ・フランコルシャンで開催される。
『記事:吉田 知弘』
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