2013年のSUPER GT第1戦岡山。前半は金石年弘の活躍で2位に浮上したKEIHIN HSV-010。後半スティントは成長著しい塚越広大がステアリングを握り、最後まで積極的にバトルを仕掛けていく走りをみせた。
ピット作業で他車に逆転され、一時は4位に後退した17号車ケーヒンHSV。粘り強い走りで前を走るRAYBRIG HSV-010(小暮卓史)を追走。ウイダーモデューロHSV-010(フレデリック・マコヴィッキィ)が単独スピンを喫し3位に上がると小暮とともにトップのMOTUL NISMO GT-R(柳田真孝)を捉えた。
「とにかく小暮さんを追いかけて、常に隙を狙っていく走りをしました。そうでないとすぐに置いていかれてしまい優勝のチャンスを失うことになってしまうので、とにかく攻め続けました。そのおかげで小暮さんが23号車を抜いた隙に上手く前に出ることができました。」と、後半のバトルを振り返った塚越。
残り5周のところで小暮とともに23号車の柳田をパス。これで終わりかと思われたが、塚越は最終ラップの最終コーナーまでチャンスを狙っていた。「最後ラップは小暮さんが300のマシンに引っかかってチャンスだったのですが、スペースが狭く抜ききれませんでした。正直、ホンダ同士が接触して2台ともリタイヤになるのは良くないと思ったのとシーズン全体を考えるとリタイヤは許されなかったので、限界を超えたところまで勝負に出ませんでした。」とコメント。
結果は一歩及ばずの2位となったが、塚越は今回のレース結果よりもシーズン全体の“チャンピオン争い”の事にすでに目を向けていた。「今後のシーズン全体を考えると、今回の2位は意味を持つと思います。次回以降もチャンスは十分にあると思うし、一つ一つ丁寧に戦っていって、最後はチャンピオン争いに残っていれるようにしていきたいです。」と今後の豊富を語った。
今回は100号車に軍配が上がった結果だったが、レース終盤まで2位を快走した18号車を含め、17号車の速さも目立った2013年の開幕戦。今後のホンダ勢、そしてケーヒンHSVの走りに注目が集まりそうだ。
『記事:吉田 知弘』
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