3月に開幕する2013シーズンに向けて、いよいよ各チームが本格始動。その先陣を切って昨年コンストラクターズランキング4位を獲得したロータスF1チームが日本時間の29日早朝にYoutubeのチーム公式チャンネルで新車「E21」を公開した。
チームの本拠地があるイギリス・エンストンのファクトリー内から生中継で配信され、チーム関係者が見守る中、今年もチームのドライバーを担当するキミ・ライコネン、ロマン・グロージャンの手により新車E21が発表された。まずマシンのカラーリングについては昨年同様に黒がベースで全体的にゴールドのラインが入っており、新たにチームのスポンサーに加わった“burn”の影響なのかサイドポッド部分が赤くカラーリングされているのが目立つ。外見での変更点ではフロントウイングの吊り下げ部分が昨年よりスリムになった他、ノーズの形状に細かい変更が加えられている。
そして、昨年から登場することになった「段差ノーズ」については、今年から“化粧プレート”のようなもので覆うことが許されることになった。しかし、このロータスE21は化粧プレートを採用せず昨年から変更点はない。
これについてテクニカルディレクターのジェームス・アリソンは「今のところ導入予定はない。確かに“化粧プレート”で段差ノーズを隠すことができるが、それにより数グラムのウェイトが増えることになる。F1の世界で“数グラム”の差は本当に大きい。我々は空力などのトータルバランスを考慮したうえで、今回取り付けるのを見送った。」とコメント。
昨年、ライコネンの迎え入れドライバーズランキング3位、コンストラクターズでも4位と飛躍することになった。今年もライコネンとグロージャンのコンビで迎える新シーズンに向けてチーム代表のエリック・ブーリエは「今年はもっとシビアな戦いになっていくだろう。その中で勝利を掴んでいくためには予選・決勝共にパフォーマンスを上げていく必要がある。今年は常にトップ3を一角を獲得できるようにして、より多くのポイントを稼いでいきたい」とコメント。
昨年は久しぶりのF1フル参戦ながら、ランキング3位に食い込んだライコネンは「今年は昨年以上に僅差のレースになるだろう。それに向けて我々チーム全員がマシンの改善に取り組んできたし、マシンの全部分を見なおして改良を加えた。今年はきっと良いレースができると思う。」とコメント。フル参戦2シーズン目を迎えるグロージャンは「3月のメルボルン(オーストラリアGP)が楽しみ。明らかに昨年より改善されているというのが一目で分かるような結果を出せるよう、これからのテストで準備をしていきたい」と、それぞれ意気込みを語った。
『記事:吉田 知弘』
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