2007年9月28〜30日に富士スピードウェイで開催されたF1日本グランプリで、当日のサーキット側の対応に不備によりレース観戦に支障がでたとして、ファン67人が1950万円の賠償を求めて訴訟。東京地裁は24日、会場となった富士スピードウェイに対し53人に対し約80万円の賠償命令を命じる判決を下した。
事の発端は2007年のF1日本グランプリ。これまで20年間F1日本GPを開催してきた鈴鹿サーキットから舞台を移し、1967年の開催から30年ぶりに富士スピードウェイが舞台となった。当日は多くのファンが来場し、サーキット周辺が混雑するのを懸念して、サーキット側が予め用意した駐車場や近くの鉄道駅から富士スピードウェイまでシャトルバスで用意。「チケット&ライド」というシステム全観客に統一した。2005年の愛知万博でも採用され実績があるシステムということで当時の運営側は自信を持っていた。
しかし9月29日(土)の予選日は雨に見舞われ、サーキット周辺の道路が陥没。これによりバスの運行が滞り、予選の観戦を終えたファンは平均で4時間。最長は約6時間もバス待ちのため屋外に待たされ、寒さと雨で体調を崩すファンも少なくなった。
翌30日(日)の決勝日もバスの運行は混乱し、13時30分の決勝スタート時刻に間に合わないというファンも続出した。こういった数々の問題に観戦したファン自らが「2007F1日本グランプリ被害者の会」を発足。富士スピードウェイに対し多額の損害賠償を求めていたが、そのレースから約6年半経った2013年1月24日に原告に対し約80万円の賠償命令の判決が出た。
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