各メーカー系チームが参戦体制を続々と発表する中、GT300の名門チームであるGAINEARも今季の体制と参戦マシンを発表した。昨年はアウディR8で参戦。開幕戦岡山ではいきなり優勝を飾るなど話題を集めたが、その後は思うように結果を残すことが出来ず、結局ランキング7位でシーズンを終えた。
長年フェラーリで参戦し続けてきたが、FIA-GT3車両の中では評判の高かったアウディR8に変更。熟成されたマシンで2年目を戦うかと思われたが、今回チームは「タイトル奪還」のためにメルセデスSLSを新しく用意。ドイツのメルセデスAMGとタッグを組んで参戦する。
さらにドライバーズラインナップも変更、平中克幸に加えビヨン・ビルドハイムが新加入。これまでGT500クラスで活躍してきた実力あるドライバーだけに、強力な助っ人になりそうだ。
またチームの牽引役として長年11号車で活躍してきた田中哲也は、チームのアドバイザーを兼務しつつ10号車のドライバーとして参戦。つまり今季のGAINERは2台体制となる。しかし、10号車の参戦車両と第2ドライバーについては現在のところ未定だ。
メルセデスSLSはヨーロッパでの各レースで優勝を飾っているなど輝かしい実績を残しており、同マシンも昨年からSUPER GTに参戦している。今回の発表会に駆けつけたメルセデスAMGのトーマス・イエーガー氏は「SUPER GTは本当に素晴らしいカテゴリー。2014年以降はDTMとGT500が統合する話もあるし、我々(メルセデス)にとっては日本でのブランドを拡大できるチャンスだと思っている。勝てるチームとタッグを組めて光栄です。」と挨拶。
発表会に出席した平中も「今年も素晴らしいパッケージを用意してくれたチームに感謝したいです。今年は間違いなく他からも最強と言われる体制だと思うので、しっかりタイトルを狙っていきたいです。」と意気込みを語った。また、発表会の前夜に契約が決まったというビルドハイムはビデオレターで報道関係者とファンにコメント「ゲイナーは経験のあるチームだからすごく楽しみ、自信を持って今シーズンを迎えられる」と笑顔で語った。
今年からアドバイザーも兼務する田中は「今年は新しい役割も与えられましたが、基本はドライバー。2台ともにレベルアップしていければと思いますし、(チームの地元である)鈴鹿はワン・ツーを飾りたいですね」と豊富を語った。
燃費の良さとブレーキング性能が安定している点で評価が高いメルセデスSLS。SUPER GTの中では、まだまだ発展途上のマシンであることは否めないかもしれないが、これをGT300の名門ゲイナーがどのように仕上げてくるのか?非常に楽しみなところだ。
『記事:吉田 知弘』
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