【FSC】3回目を迎えるレジェンドカップ、ついに星野一義が参戦!

開幕まで1週間を切ったJAFGP富士スプリントカップ2012。SUPER GTとフォーミュラ・ニッポンの白熱したスプリントバトルにも注目が集まるが、昨年も一昨年も来場したファンが最も“楽しんだ”レースがある。

 

今年も往年の名ドライバーが集まって富士スピードウェイを舞台にエキシビジョンマッチ「ENEOS SUSTINA LEGEND CUP」が開催される。1970〜80年代を中心に国内のトップフォーミュラやツーリングカー、グループCカーなどで活躍した名ドライバー「レジェンド・ドライバー」たち20人が集合。その多くは現在SUPER GTやフォーミュラ・ニッポンのチーム監督をされている方々で最近国内レースを観始めたという若いファンにも親しみのあるレースとして昨年も大人気だった。

 
[エキシビジョンマッチということで、昨年はこんな裁定が飛び出るなど、サーキット全体が盛り上がった]

【使用マシンは話題の新型スポーツカー“TOYOTA 86”】

[TOYOTA 86]

3回目となる今回もマシンはワンメイク。今年はいま話題の新型スポーツカー「TOYOTA 86」が使用される。往年の名ドライバーたちが、現代版“ハチロク”をどのように扱ってくれるのか?17日(土)の予選から彼らの走りに注目だ。

 

さらにマシンのルーフには各レジェンドたちの現役当時の顔写真が貼付されており、同じカラーリングのマシンでも識別しやすいようになっている。

【ついに星野一義氏が参戦!中嶋悟との“英雄対決”再燃なるか?】
今年のレジェンドカップの見どころは、何と言っても“元祖日本一速い男”として知られる星野一義氏の参戦が決まったことだろう。以前から腰痛の影響により参戦を控えていた星野氏。昨年は名誉競技長としてレジェンドカップに関わっていたが、3回目となる今年は「腰痛に悩まされることも少なくなった」と、3月の鈴鹿50周年ファン感謝デーや9月の鈴鹿サーキット開場50周年アニバーサリーデーでウィリアムズFW11を駆るなど、元気の良い走りをファンに披露。満を持してレジェンドカップにも参戦することになる。

星野氏といえば、今年の鈴鹿ファン感などでも取り上げられた「永遠のライバル対決」で中嶋悟氏とのF1対決などで多くのファンを沸かせた。

もちろん中嶋氏も参戦を表明している。今度はF1マシンではないが鈴鹿で魅せたサイド・バイ・サイドの争いが、富士スピードウェイの長いメインストレートで展開されるかもしれない。


[昨年のレジェンドカップでのドライバー記念撮影]

この他にも、元F1ドライバーの鈴木亜久里氏の継続参戦に加え片山右京氏の初参戦も決定。高橋国光氏、長谷見昌弘氏など1980年代の国内モータースポーツを盛り上げたメンバーが、今年も富士スピードウェイで現役時代を彷彿とさせるバトルが今年も繰り広げられることだろう。

今年もSUPER GTやフォーミュラ・ニッポンの真剣勝負とは異なる、富士スプリントカップならではの1戦に注目だ。

【開催概要】
レース名称:ENEOS SUSTINA LEGEND CUP
レーススケジュール:
11月17日(土)16:10〜予選
11月18日(日)13:25〜決勝

予選方式
・30分間の走行でのベストラップを「予選タイム」とする
・ただし、年齢によるハンディ制を導入、51歳以上のドライバーは年齢から50を差し引いた数字(年齢-50)を秒換算して、「予選タイム」に反映して決勝グリッドを決定。(50歳以下はハンディなし)
<例>
55歳のドライバーの予選タイムが2分30秒の場合、55(歳)-50=5(秒)を予選タイムから差し引き、持ちタイムは2分25秒となる。

決勝方式
・スタンディングスタートによるレース(7周)

【マシン概要】
画像:富士スピードウェイ
画像:富士スピードウェイ

車両:TOYOTA 86(20台)
タイヤ:DUNLOP DIREZZA ZII86
ホイール:BBS

2012レジェンドカップ「エントリーリスト」

『記事:吉田 知弘』

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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