- Home
- Formula Nippon
- 【FormulaNippon】第6戦SUGO:スポット参戦の琢磨は9位。雨の中ファンも最後まで応援
【FormulaNippon】第6戦SUGO:スポット参戦の琢磨は9位。雨の中ファンも最後まで応援
- 2012/9/23
- Formula Nippon
- コメントを書く
『撮影:SHIGE』
今回からフォーミュラ・ニッポン終盤戦にスポット参戦する佐藤琢磨。土曜日の予選では目標としていたQ2進出を逃し、14番手からのスタート。
大雨によりセーフティカー先導でのスタート。5周目から実質的にレースが開始することとなった。初めてのフォーミュラ・ニッポンでのレース、さらに大雨ということもあり慎重な序盤戦となったが、粘り強く周回を重ねていく。ライバルたちのアクシデントもあり、13周目には10位に浮上。そこからコンディションに慣れ始めたのか、少しずつ攻めの走りを見せ始める。
20周を過ぎると少しずつを上げ始め、9位の金石年弘(HP REAL RACING)に迫っていく。金石とは1997年のSRS-F同期であり、2001年にイギリスF3(琢磨)とドイツF3(金石)でチャンピオンを獲得。当時話題を集めた2人だ。
レース前にも「やっぱり琢磨には負けたくない」と勝負を楽しみにしていた金石。早速、2人の直接対決が見られることになった。
琢磨は28周目に1分24秒698を出すと一気に金石に追いつきチャンスを伺う。一方の金石は給油のため32周目にピットイン。ここで琢磨がプッシュして34周目にピットイン。チームも13.0秒と素早い作業で送り出し、金石の前でコース復帰。F1やインディで培ってきたピット戦略を、初参戦となるF・ニッポンでも披露した。
この後も粘り強い走りを続けた琢磨。もう一人のSRS-F同期生である松田次生(TEAM IMPUL)が右リアタイヤ脱輪により57周目にリタイヤ。これで8位に浮上しただけでなく、セーフティカーが導入され前方とのギャップもなくなった。
残り5周のリスタートでさらなる上位進出を試みた琢磨だったが、逆にレース中盤で逆転した金石にかわされてしまう。その後も再逆転を目指したが、結局及ばず9位でチェッカーを受けた。ぶっつけ本番のレースで上位進出というのは難しいという事だが、ポイント獲得が目の前に見えていただけに、悔しい結果。
この9位を踏まえて次回の鈴鹿関して琢磨は「ポイントを獲得できなかったのは悔しいです。でも、週末を通してフォーミュラ・ニッポンというレースを知ることが出来ましたし、次回は何度も走ったことのある鈴鹿なので、気持ち的にもリラックスして臨めると思います。特に鈴鹿でのレースに関しては1年間応援してくれたファンの皆さんに感謝する気持ちや、そのお返しの意味も込めて、よりコンペティティブに走れるようにしたいです。」とコメントした。
また、今回は東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方での開催。インディに参戦しながら被災地復興に向けてのチャリティに力を入れてきた琢磨も、この週末を通して多くのファンと交流を持っていた。
予選日は去ることながら、雨となった決勝日も多くのファンがサーキットに訪れ、TEAM無限のピットを囲んでいた。
特に今回はEnjoyHondaも併催され、家族連れのファンも多く。琢磨もキッズピットウォークなど、お子様と触れ合う機会には満面の笑みで子供たちを出迎えた。
今回の9位という結果。その受け止め方はファンにとって異なると思うが、SUGOに来て琢磨が全力でレースをする姿を観て、笑顔になったファンは間違いなく多かった気がする。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。