2012年のF1世界選手権は1ヶ月の夏休みを終えて後半戦に突入。第12戦ベルギーGPの公式予選が1日(土)スパ・フランコルシャンで行われ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分47秒573でポールポジションを獲得、日本の小林可夢偉(ザウバー)が1分47秒871で続き、自己ベストを大きく更新する2位を勝ち取った。
気温16℃、路面温度28℃で始まった公式予選。まずQ1ではパストール・マルドナード(ウィリアムズ)がトップタイムを記録。直前のフリー走行ではトラブルで思うように周回できなかったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が18位でノックアウトされる。なおロズベルグはギアボックス交換により決勝は5グリッド降格のペナルティを受ける。
Q2になると、開幕戦で優勝して以降、不振が続いているバトンが速さを見せる。ライバルたちが1分48秒前半でトップ争いを繰り広げる中、1分47秒654をマーク。たった1度のアタックのみでQ2トップ通過を決めてしまった。
このコースと相性が良いと期待が高まっているザウバー勢もペレスが2位、可夢偉が6位で順調に通過。一方、今まで“敵なし”と言われるほど高速コーナーが多いコースを得意としてきたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が11位でQ2敗退。今回300戦目を迎えたミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)もQ3進出はならなかった。
ポールポジションをかけた10分勝負のQ3は、ポール・ディ・レスタ(フォースインディア)を先頭にコースインするがタイムアタックを行ったのはバトンとキミ・ライコネン(ロータス)のみ。Q2同様に好調のバトンが1分47秒686で暫定トップに立つ。
残り3分をきったところから続々とコースイン。この先頭でタイムアタックをした可夢偉がセクター2で全体ベストの47秒326を叩きだし、1分47秒871を記録。トップのバトンが1分47秒573と自らのトップタイムを更新したが、それ以外のライバルは可夢偉のタイムを上回ることが出来ずチェッカー。自身初のフロントロースタートを決めた。
日本人ドライバーのフロントロースタートは2004年ヨーロッパGPの佐藤琢磨BARホンダ)以来、2人目。
注目の決勝は2日(日)21時00分からスタート予定。悲願の初表彰台に向け、小林可夢偉のレースに期待が集まる。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。