注目のポッカ1000km公式予選が18日(土)、三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
当初は雨が降ると言われたが、晴天に恵まれた鈴鹿サーキット。今回はF1やフォーミュラ・ニッポンと同じノックアウト方式でポールポジションが争われ、伝統のポッカ1000kmのポールシッターを目指し、各車が果敢に難関コースを攻めた。
15台から11台に絞られる予選Q1から波乱が起こった。各車タイヤのウォームアップを終えてタイムアタックに入ろうとした時にWedsSport ADVAN SC430(荒聖治/アンドレ・クート)がデグナーでコースアウト。残り3分で赤旗中断となってしまう。マシンの撤収が終わり、各車1アタック勝負の展開。ここでもPETRONAS TOM’S SC430のロイック・デュバルが速さを見せてトップ通過。ここでホンダ勢3台が脱落してしまう。
続くQ2。ここでもトムスが有利かと思われたが、昨年の鈴鹿ポールシッターであるS Road REITO MOLA GT-Rの柳田真孝が0.033秒上回る1分52秒802をマーク。絶好調のトムス中嶋一貴も果敢に攻めたものの、トップタイムを上回ることができず1分53秒835で2位となった。
上位7台でのポールポジション争いが繰り広げられた最終Q3。ここでもいち早くコースインしたMOLA GT-Rのクインタレッリが、それまでのタイムを大きく更新する1分51秒554を叩き出す。これにはDENSO KOBELCO SC430(石浦宏明)やENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔)も届かず、Q1トップだったTOM’Sデュバルに注目が集まった。
しかし、タイムが伸びず1分52秒529で7位。結局、誰にもトップタイムを破られなかったMOLA GT-Rがポールポジションを獲得。日産勢では今季初のポールポジションとなった。
Q3で他を圧倒する走りをみせたクインタレッリは「朝の走り出しからクルマの調子が良くて、タイヤの印象も抜群だった。Q1で赤旗が出た関係で、ギリギリのタイムアタックを強いられたけど、ポールポジション争いをする自信があったから、特に問題はなかった。」とコメント。
今季はまだ勝利のない日産GT-R。通常の3倍以上ある明日の決勝レースに向けて柳田は「伝統ある1000kmレースで自分も名前を残したいので、この流れで決勝も優勝を目指したいです。今年、GT-Rはまだ勝てていませんが、マシンのパフォーマンス面では劣っていないと思うので、明日はレース全体でミスのないように進めていきたいです。」と意気込みを語った。
『記事:吉田 知弘』
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。