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【SUPER GT】第5戦ポッカ1000km:「オススメは2コーナー!」中山友貴が語る鈴鹿観戦ポイント
- 2012/8/17
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今週末いよいよ開幕するSUPER GT第5戦「第41回インターナショナルポッカ1000km」。明日に迫ったレースを前に、今年もGT500クラスのEPSON HSV-010で活躍する中山友貴が、現地観戦を楽しみにしているファンのために、鈴鹿サーキットのコース紹介とお勧め観戦ポイントを語ってくれた。
F1日本グランプリも20年以上開催され、多くのF1ドライバーからチャレンジングなコースとして高い評価を得ている鈴鹿サーキット。SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール)の卒業生でもある中山の、鈴鹿サーキットに対する印象は?
「僕たちもチャレンジングなコーナーが多いし、ドライバーの本能として攻めたくなるコーナーが多いです。今は1・2コーナーや130Rなどアスファルトになっていますが、コースアウトするとグラベルに捕まるリスクを背負いながら各コーナーに飛び込んでいかないとタイムが出ないという難しさがあります。その分タイムを出せたり、人より速く走れると本当に嬉しい気分になれますね。」
鈴鹿サーキットコース図
(観戦エリア等の位置関係図はこちら※2011年F1日本グランプリのもの)
【鈴鹿サーキットは“長い綱渡り”をしているような気分】
続いて鈴鹿の攻略法について聞いてみると、少し意外な答えがかえってきた。
「日本の中で一番長いサーキットで、走っていても本当に長く感じるんですよ。ちょっとでもミスをしてしまうと次のコーナーに響いていってしまうので、一つ一つのミスがないようにタイムを拾いながら走らなきゃいけないイメージ。本当に“長い綱渡り”をしているような気分ですね。」
中山が表現する“長い綱渡り”。つまり、20ヶ所のコーナーほぼ全てがリンクしているのだと言う。
「ほぼ全てのコーナーがそれぞれリンクしているので“ここ”っていうポイントがないんです。どこか1ヶ所でミスをすると、それ以降の挽回が全くできなくなるんです。例えば2コーナーやS字の1つ目でミスをしてしまうと、逆バンクやダンロップ、最終的にデグナーカーブの進入スピードにまで大きく響いてしまいます。だからデグナーを良くするためにはS字の1個目を完璧にクリアしてリズムを作らなきゃいけないですし、S字の進入を良くするために1・2コーナー、、、さらに言うと前の周のシケイン立ち上がりのスピードから勝負が始まっていくんですよ(笑)」
東コースでこれだけ細かいということは、やはり西コースも?
「西コースも同じですね。立体交差下でちょっとリラックスして次はヘアピン。ここも飛び込み過ぎるとスプーンへのスピードに影響して0.1〜0.2秒は平気でロスしてしまうのですが、ブレーキングでもタイムを稼ぎたいので、慎重かつ大胆に行かないといけないですね。スプーンはデグナーを裏返したような感じですが、1つ目を落とすと2つ目、西ストレートとダメになっていくので気は抜けません。つまり1周のほぼ全てが繋がっている“長い綱渡り”なのです!」
【オススメは2コーナー席!】
最後に明日から現地観戦に来るファンに向けて、オススメ観戦エリアを紹介してくれた。
「僕のお勧めは2コーナーですね。鈴鹿サーキットは1・2コーナーが決まっているクルマは鈴鹿全体を速く走れると思います。だから2コーナーの外側にある観客席(B1・B2席のC席よりのブロック)から観るのが好きです。メインストレートから1・2コーナーへとクルマの向きを変えていく動きや、そこでのドライバーの仕事なんかも観ていてわかりますし、ドライバーのライン取りの違いやクルマの挙動で良し悪しも見分けられるので、僕の意見では2コーナーの観客席はオススメです」
「今回は1000kmと長いので、1箇所ではなく色々なコーナーを観て回ると面白いと思います。例えばスタートはメインストレート、そのあとは1・2コーナー、S字や逆バンクと移動していくと、鈴鹿サーキットが持つ色々な顔が見られると思いますし、ドライバーによってライン取りも異なってくるので、その違いが分かるとさらに楽しめると思います。ただ、観客席は暑いのでは途中に何度か遊園地やプールに行ってもらって、クールダウンしながら今年のポッカ1000kmを楽しんでいただければ嬉しいです。」
レース前日で時間のない中、丁寧にコース紹介をしてくれた中山。
是非、明日から始まるポッカ1000km。初めてサーキット観戦する方も常連のファンの方も、1ヶ所に固まるのではなく色々なコーナーに足を運んで「今まで知らなかった鈴鹿サーキットの顔」を見つけながら観戦を楽しんでいただけると面白いかもしれない。
『記事:吉田 知弘』
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