今週末開催される伝統の「ル・マン24時間耐久レース」の公式予選が14日、フランスのル・マンにあるサルトサーキットで行われ、昨年の王者であるA・ロッテラー/B・トレルイエ/M・ファスラー組のアウディR18 e-トロン・クワトロ(1号車)がポールポジションと獲得した。
2011年王者であり、昨年のル・マンでも総合優勝を果たしたアンドレ・ロッテラーが予選3回目が始まって早々に3分23秒787をマーク、同じアウディや今季注目を集めているトヨタ勢といったライバルが果敢にタイム更新に挑むが、結局誰も上回る事が出来ずチェッカーが振られた。
2位にはM・ジェネ/M・デュマ/L・デュバル組のアウディR18ウルトラ(3号車)、3位にはA・デビッドソン/S・ブエミ/S・サラザン組のトヨタTS030ハイブリッド(8号車)が入り、もう一台のA・ブルツ/N・ラピエール/中嶋一貴組のTS030(7号車)が5位に食い込んだ。
TS030は予選中に2台とも電気系トラブルに見舞われ、一時は十分に予選アタックが出来なかったが、最終の予選3回目ではトラブルを修復し好タイムを記録。テストデーからトップ3独占が続いていたアウディ勢の牙城を崩した。
また今回のル・マンでは中嶋一貴以外にも5人の日本人ドライバーが参戦しており、荒聖治が乗る童夢S102.5・ジャッド(17号車)は総合10位、中野信治が乗るオレカ03・ニッサン(45号車)は総合23位、黒澤治樹が乗るザイテックZ11SN・ニッサン(38号車)は総合25位、井原慶子が乗るローラB12/80クーペ・ニッサンは総合45位と、それぞれ予選セッションを無事に終えている。
また“ガレージ#56”から参戦し話題となっているデルタウイング・ニッサン(M・フランキッティ/M・クルム/本山哲)は総合29位につけ、高いパフォーマンスをアピールしていた。
注目の第80回ル・マン24時間耐久レースは、日本時間の16日(土)22時00分からスタートし、世界で最も過酷でハイレベルな24時間レースが幕を開ける。
『記事:吉田 知弘』
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