【ビギナー観戦塾】初めてのSUPER GT観戦(2):F1観戦とS-GT観戦の違いは?

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いつもビギナー観戦塾をご覧いただきありがとうございます。

今回のビギナー観戦塾は「初めてのSUPER GT観戦」第2弾。今度はSUPER GTをサーキットで観戦する魅力についてご紹介していきたいと思います。

SUPER GTファンの中には「基本的にF1を中心に観ています」「F1観戦で鈴鹿や富士には行った事があるけど、GT観戦に行った事はない」という人も多いはずです。確かに、マシンのスピードや、エンジンエンジン音などの迫力ではF1の方が上回っており、「F1ほど迫力がないのであれば、行っても意味はない」という考えをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、F1にはなくて、SUPER GTだから実現する“現地観戦の魅力”もあります。
F1観戦にはなくて、S-GT観戦にあるものとは?

初めてのSUPER GT観戦(1):SUPER GTってどんなレース?

【ファンとドライバーの距離が近い】
F1日本GPの場合は、観客動員数が約10万人と非常に多くのファンがサーキットに詰め掛け、現地ではF1ドライバーは「スーパースター」のような存在です。そのため、観客やドライバーを含めた関係者の安全を守るため、非常に厳しいセキュリティシステムが採用されており、ファンとドライバーが一緒に写真をとったりサインをしてもらう機会は滅多にありません。

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しかし、このSUPER GTでは、国内レースという事もあり、セキュリティもF1ほど厳しくないため、グランドスタンド裏を歩いているとステージイベントに参加するドライバーが真横を歩いている!という事もよくあります。その時にサインをもらえたり、写真を撮ることも可能です。(ドライバーと接する際はマナーは守りましょう)

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また、大会期間中はガレージ前のピットロードが開放される「ピットウォーク(参加券の購入が必要)」も開催されます。この時も、多くのドライバーがファンのためにガレージ前に出てきてサインに応じてくれます。さらに「パドックパス」を購入すれば、各ガレージの裏側まで入る事が可能。F1だと数十万円するパドックパスですが、SUPER GTの場合はおよそ10,000円で購入する事が出来ます。F1では決して観る事ができない「視点」からのレースを楽しむチャンスがあるのが、このSUPER GTなのです。

【レースを彩るレースクイーンも多数参加!】
SUPER GTは、世界的にも見てもレースクイーンの参加規模が多いレース。GT500・GT300合わせて100人以上のレースクイーンがシリーズ戦に登場します。特に決勝日のピットウォーク時はレースクイーンのみホームストレート横のウォールに整列して、レースクイーンファンによる撮影会が行われ、その人気も国内最大規模。現在では「ギャルズパラダイス」などのレースクイーン専門誌も出版されるなどSUPER GTには欠かせない存在となっています。

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“レースクイーンばっかり撮影するなんて嫌らしい”というイメージや先入観を持っている方も多く、まだまだ全てのファンから理解されている存在ではありませんが、実際にサーキットで本物のレースクイーンを見て「かわいい!」と思わず見入ってしまう女性ファンも少なくありません。

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【コース内のほとんどが自由席】
F1日本GPの場合は、全席指定席となっていて(金曜日フリー走行以外は)、最初に指定された席から動く事はできません。そのため「あのコーナーでも観たいけど、こっちでも観たいから、向こうは我慢」という事があったかもしれませんが、SUPER GTの場合は一部(特にグランドスタンド)を除いて自由席となっているため、色んなコーナーに移動して観戦する事が可能です。

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普段はグランドスタンドから動かない!という人も、たまには気分転換にコーナー区間に観戦に行くと、また違う角度からレースを楽しむ事が出来ると思います。そのため、望遠レンズを持っているアマチュアカメラマンの方も、周りの必要以上に気にすることなくマシンを撮影する事が出来ます。

※注意※
鈴鹿サーキットや富士スピードウェイなど各サーキットでは、グランドスタンドを中心に「場所取り」をすることを禁止しております。来場された全てのお客様が、気持ちよくSUPER GTを観戦して帰れるように、ご協力をお願い致します。

【“数cm単位”の大バトルを現地観戦で目撃しよう!】
ここからは、F1やSUPER GTなど「現地で観戦した事がない人」の背中を押すようなコーナー。もちろん、SUPER GTはJ SPORTS(CS放送)で全戦生中継で放送されます。TV観戦でも迫力のあるレースを楽しむ事が出来ますが、サーキットで観戦するとその迫力は倍増します。

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例えば追い抜きシーンでは、ライバルの前に出るために数cm単位でのブレーキを踏むタイミングの攻防や、巧みに進路を変える駆け引きなどが目の前で繰り広げられます。

S-GTピット作業

また、グランドスタンドにいると0.1秒のロスも許されない緊張感のあるピット作業や、決勝レースが始まる前のフォーメーションラップ(パレードラップ)時には「いよいよレースが始まる!」という緊迫した空気がサーキット全体を覆います。
これらは、決してテレビ観戦では感じる事ができない感覚です。それだけ、現地観戦と言うのは価値があるものなのです。

【おすすめはポールポジションを決めるの“スーパーラップ”】
サーキットだけでしか味わえない緊張感という部分で、特におすすめなのが予選日の午後に行われる「スーパーラップ」。予選1回目で上位10台のみが出走できるステージで、10位から順番に1台ずつがコースに出て、1周勝負のタイムアタックを再度行います。そのタイムで再度1位~10位のグリッドを決めなおすのですが、もちろんミスしてもやり直しは出来ません。さらにサーキットにいる関係者・ファン全員が1台のマシンに注目するので、このスーパーラップ独特の雰囲気も味わう事が出来ます。是非、こういった「興奮と感動」が連続するレースの目撃者になってみてはいかがでしょうか?

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※レースによってはノックアウト方式が採用される場合もあります。

いかがだったでしょうか?
今年はすでに2戦が終了しているSUPER GT。今後のスケジュールはこちらです。
第3戦セパン・インターナショナルサーキット(マレーシア)/6月9・10日
第4戦スポーツランドSUGO(宮城県)/7月28・29日
第5戦鈴鹿サーキット(三重県)/8月18・19日
第6戦富士スピードウェイ(静岡県)/9月8・9日
第7戦オートポリス(大分県)/9月29・30日
第8戦ツインリンクもてぎ(栃木県)/10月27・28日
特別戦「FUJI SPRINT CUP」(静岡県)/11月16・17・18日

※それぞれの開催サーキットの公式サイトにリンクしています。

是非、今年はお近くのサーキットへ足を運んで、SUPER GTを生で観戦してみてはいかがでしょうか?

吉田 知弘(Tomohiro Yoshita)

投稿者プロフィール

フリーのモータースポーツジャーナリスト。主にF1やSUPER GT、スーパーフォーミュラの記事執筆を行います。観戦塾での記事執筆は2010年から。翌年から各サーキットでレース取材を重ねています。今年はSUPER GTとスーパーフォーミュラをメインに国内主要レースをほぼ全戦取材しています。
初めてサーキット観戦される初心者向けの情報コーナー「ビギナー観戦塾」も担当。

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